加藤がレース3で初優勝。総合ランキングトップに
ホンダ・レーシング・スクール(HRS)の卒業生で、Hondaの育成プログラム「ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」からフランスF4選手権に参戦している加藤大翔(かとう・たいと)が、レデノンで開催された第2戦に挑みました。レース1では2位、レース2では5位、そしてレース3では初優勝を遂げ、見事チャンピオンシップリーダーになりました。
フランスF4は1大会3レースというフォーマットで行われています。スターティングポジションは、レース1は予選の最速タイム順、レース2は予選のトップ10選手のリバースグリッド、レース3は予選のセカンドベストタイム順となります。
加藤はFFSAアカデミーのスタッフとともに入念な準備を行い、サーキット入り。大会前に行われたフリープラクティスでは2番手のタイムを記録し、予選に向けての自信を深めていきました。
「勾配の多い特殊なコースなので、速く走るのが本当に難しいです。特にほんのわずかなミスがすぐに命取りになります。レデノンは体力的にも厳しいコースです」と加藤は語りました。
予選ではすでにタイヤが劣化していることを想定し、セッションの前半でタイムを出すことを試みました。しかし、タイムが向上し続けていることに気づいた加藤は再度アタックをかけました。結果、レース1のポールポジションは0.084秒差で逃し、2番手に。セカンドベストタイムでは最上位となり、レース3のポールポジションを獲得しました。
レース1は2番グリッドからスタートしました。好スタートを切り、ポジションをキープし、その後もハイペースで周回を重ねていきましたが、トップには届かず2位でチェッカーを受けました。そして、予選トップ10がリバースグリッドとなるレース2では9番手からスタート。高いパフォーマンスを発揮しながら5位までポジションを上げ、ポイントを獲得しました。さらにレース3では、ポールポジションから完ぺきなスタートを決め、終始トップを快走。フランスF4選手権で自身初となる優勝を飾り、総合ランキングトップに立ちました。