Race 1
FRME 2026
Round 3

加藤大翔、FRME第3戦レース1でポールトゥウィン

ae Dubai Autodrome

1月30日〜2月1日、2026年フォーミュラ・リージョナル・ミドルイースト・トロフィー(FRME)の第3戦がドバイ・オートドロームで開催され、ART Grand Prixから参戦する加藤大翔(18歳)は、予選1でポールポジションを獲得、レース1で優勝を飾る活躍を見せました。さらに、レース2では11位、レース3では5位となり、自身のFRME最終戦を力強い走りで締めくくりました。

加藤大翔、FRME第3戦レース1でポールトゥウィン

■FRMEの特徴

FRMEは、F4からFIA-F3へのステップアップを目指す若手ドライバーを主な対象とした育成カテゴリーです。参戦ドライバーの多くは10代後半から20代前半で、国籍はヨーロッパ勢を中心に、アジアやアメリカ大陸など約20か国に及びます。1ラウンドで3レースが行われ、タイヤ交換や給油を行わないスプリント形式で争われるため、安定したペースと高いレースマネジメント能力が求められます。

■舞台はドバイ・オートドロームへ

第1戦、第2戦は、F1アブダビGPが開催されるヤス・マリーナ・サーキットで行われましたが、第3戦はドバイ・オートドロームへと舞台を移しました。2004年に誕生したドバイ・オートドロームは全長5.390km。ロングストレートと大小さまざまな16のテクニカルコーナーが組み合わされ、スキルと正確性が試されるダイナミックなコースレイアウトが特徴です。

■予選

32台で争われたレース1のグリッドを決める15分間の予選1では、終盤の残り5分あたりから各マシンが一斉にアタックを開始しました。加藤は1分53秒167をマークし、ここでトップタイムを記録。その後、ライバル勢も次々とタイムを更新しましたが、チェッカーまで加藤のタイムを上回るドライバーは現れず、2番手に0.083秒差をつけて今シーズン初のポールポジションを獲得しました。

続くレース3のグリッドを決める予選2は31台で争われ、セッション開始から4分過ぎに赤旗中断のアクシデントが発生しましたが、再開後も加藤は落ち着いた走りを披露。予選1を上回る1分53秒039を記録したものの、トップから0.408秒差の10番手でした。

レース1:ポールポジション→優勝

ポールポジションからスタートした加藤は、スタートを順調に決めて1コーナーをトップでクリア。その後も混乱のないオープニングラップを落ち着いて走り切り、レース序盤から主導権を握ります。2周目には早くも2番手に約1秒の差を築き、後方で激しいバトルが繰り広げられる中でも、危なげない走りで終始トップを快走しました。

レース1は大きなアクシデントの少ないクリーンな展開となり、純粋なスピードと安定感が問われる一戦に。その中で加藤は安定したラップを刻み続け、2番手に接近を許すことなく16周を完走。最終的には2位に1.335秒差をつけ、今シーズン初優勝をポールトゥウィンで飾りました。

レース2:12番手スタート→11位

レース2のグリッドは、レース1の上位12位がリバースグリッドとなります。レース1で優勝を飾った加藤は12番グリッドからスタートし、スタート後の混乱をうまく切り抜け10番手まで順位を上げます。その後セーフティカー(SC)が導入される展開の中でライバルとのバトルにより一時順位を落としましたが、他車の接触により11番手に順位を回復。レース残り10分を切ってからは再び後続車の猛攻を受け、一時15番手まで後退しましたが、粘り強い走りで残り4分半の時点で12番手まで挽回。さらに順位を1つ上げ、最終的には11位でフィニッシュしました。

レース3:9番手スタート→5位

前日に行われた予選2で10番手を獲得した加藤は、他車の欠場によりレース3を9番グリッドからスタートしました。スタート直後は前を走るライバルと激しいバトルを繰り広げましたが、順位を上げるには至りませんでした。その後SCが導入され、再開後は後続の攻撃をしのぎ切る展開に。レース残り8分でライバルの脱落により順位を1つ上げ、7位でチェッカーを受けました。さらに他車のペナルティにより、最終順位は5位となりました。

F1直下のカテゴリーであるFIA F3に3月から参戦する加藤は、FIA F3のテストに専念するためFRME第4戦を欠場予定です。自身のFRME最終戦となった第3戦ではポールトゥウィンを達成するなど、FIA F3での挑戦を前に今後の活躍が期待される結果を残しました。


Taito Kato
Taito Kato 89
ART GRAND PRIX
FRME第3戦のレース1で、ポールポジションから優勝することができました。

第2戦まではいろいろなことがあり、大きなクラッシュも経験しましたが、チームのみんながマシンをしっかり修復してくれました。そのおかげで第3戦では、自分が求めていた結果をようやく手にすることができました。チームのみんなには心から感謝しています。これからも応援よろしくお願いします。


■加藤大翔の略歴

三重県出身の加藤は、2023年にホンダ・レーシング・スクール鈴鹿(HRS)フォーミュラ・クラスのスカラシップを獲得し、ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)に所属。2024年にはフランスF4で年間チャンピオンに輝きました。2025年はフォーミュラ・リージョナル中東選手権(FRMEC)でルーキーながら1勝を挙げ、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ by アルピーヌ(FRECA)では年間ランキング7位を獲得。2026年はFIA-F3への参戦を予定しており、その前哨戦として本FRMEに挑んでいます。


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© Dutch Photo Agency





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