Race 2
FRECA 2025
Round 1

加藤大翔、FRECA開幕戦は5位

it Misano

5月2日(金)、イタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリにて、2025年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン・チャンピオンシップ by アルピーヌ(FRECA)開幕戦が開催され、ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)所属の加藤大翔(かとう・たいと)が力強いスタートを切りました。

加藤大翔、FRECA開幕戦は5位

2024年フランスF4チャンピオンである加藤は、今季すでに1月から2月にかけて行われたフォーミュラ・リージョナル中東選手権(FRMEC)にも出場しました。1月のアブダビでは表彰台に上がり、ルーキー優勝も果たしています。

FRECAの週末の流れ

FRECAは、金曜日に2回の練習走行、土曜日にレース1の予選と決勝、日曜日にレース2の予選と決勝が行われます。予選はグループAとグループBの2組に分けて実施されます。グループ分けは、金曜日に行われる2回目の練習走行の順位をもとに決まり、順位が奇数のドライバーはグループA、偶数のドライバーはグループBに振り分けられます。最速タイムを出した選手がポールポジションを獲得し、その選手が属するグループが奇数グリッド側に並びます。各レースの決勝は30分+1周で争われます。

開幕戦の舞台となったのは、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ。26台のエントリーの中、約半数は昨シーズンからFRECAに参戦している選手ですが、FRECA初参戦の加藤も3日間を通じて安定したパフォーマンスを発揮しました。初回の練習走行ではトップと0.353秒差の6番手タイムを記録。続く練習走行2回目でも同じく6番手につけ、トップとの差が0.183秒という僅差でした。

レース1:4番手スタート→5位

土曜日に行われたレース1の予選では、グループBで4番手タイムを記録。グループAとの合算により、7番グリッドを獲得しました。決勝では1周目に前方を走行する2台が接触によりリタイアとなり、加藤は5番手に浮上。安定した走りをみせ、5位でチェッカーを受けました。全体4番手タイムを記録するとともに、10ポイントを獲得しました。

レース2:14番手スタート→17位

日曜日、レース2の予選では、加藤はグループBで7番手タイムを記録し、14番グリッドを獲得しました。前日のレース1と比較すると、路面温度は38℃から29℃に下がり、異なるコンディションの中、レース2がスタートしました。1周目に12番手までポジションを上げました。しかし4周目、加藤は前を走行するライバルに接触しました。そのまま走行は続けたもののマシンにもダメージがあったことから、ペースは上がらず、11番手でチェッカーを受けました。この接触により、レース後に5秒ペナルティを受け、最終結果は17位となりました。

FRECA第2戦は、2週間後の5月16日〜18日にベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されます。世界的に有名な高速サーキットで、加藤がどんな走りを見せるのか、今後の活躍にどうぞご注目ください。


三重県出身の加藤は、2023年にホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)フォーミュラ・クラスのスカラシップを獲得。2024年には「フランスF4」で年間チャンピオンに輝き、2025年は1〜2月に参戦した「フォーミュラ・リージョナル中東選手権(FRMEC)」でルーキー優勝を経験しました。今季はFRECAに戦いの舞台を移し、さらなる飛躍を目指しています。


Taito Kato
Taito Kato 89
ART GRAND PRIX
FRECA初戦のミサノでは、目標としていたトップ6以内でのフィニッシュを果たすことができ、良いスタートを切れたと思います。全体的にスピード面で大きく遅れを取ることはなく、自信につながる週末でした。

予選では、1日目はグループ4番手・総合7番手と、まずまずの結果でしたが、2日目はタイヤのグリップに苦しみ14番手と課題が残りました。特に2日目の予選は、ウォームアップの仕方などに問題が見当たらなかったにも関わらず、タイヤが最後まで機能せず、原因をしっかり分析していく必要があります。

決勝では、レース1でスタートから冷静にポジションを上げ、5位でフィニッシュできたことはポジティブでした。タイヤのデグラデーションにより後半ペースが落ちた点は改善の余地がありますが、FRECA初戦としてはまずまずの内容だったと思います。レース2はスタートでポジションを上げられたものの、序盤の接触によるダメージが響き、本来のペースが出せず悔しいレースとなりました。

今回のレースウィークでは、特に“タイヤの理解”が大きなテーマとなりました。予選でのピークの引き出し方、決勝でのマネジメントなど、課題も多く見つかりましたが、それだけ成長のチャンスがあると捉えています。

次戦では、予選からしっかり上位に食い込めるよう、ドライビングとセットアップの両面からチームと詰めていきます。2戦ともに予選トップ5以内、決勝では表彰台、そして優勝を目指していきます。

引き続き、応援・ご支援のほどよろしくお願いいたします。


Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image

Ⓒ ACI Sport


We use cookies

This website uses cookies in order to enhance your overall user experience.

Choose from the options below to manage your cookie preferences. Click here to read our cookie/privacy policy.