今日はベストな結果とはなりませんでしたが、チャンピオンシップのリードをさらに広げることができ、チームにとって大きな成果になりました。今日はできる限りを尽くしましたが、残念ながらここ数日あったペースを感じられず、フェラーリ勢と戦うのが難しい状況でした。バランス面で問題があり、コーナリングやブレーキングが難しく、またタイヤが原因でコーナーを攻めるのが大変でした。終盤のランド・ノリス選手(マクラーレン)との白熱したバトルはとても楽しかったです。私はフィニッシュラインで表彰台圏外だったのですが、コース外でのオーバーテイクはできませんので、繰り上がることになりました。ルールはルールとして受け止めなくてはなりません。残念ながら今日は昨日のようなペースがなかったので、原因を解明したいと思います。しかしこの週末は少し前進できましたし、優勝争いができる位置まで戻ってこられた時もあったので、改善に向かっていると信じています。まだ十分ではありませんが、引き続きマシンの改善に努めます。チャンピオンシップのリードを広げることができて、本当によかったです。

レース序盤で中団にひっかかってしまい、ハードタイヤでスタートしたマシンたちがベストな戦略だったようで、結果的にジョージ・ラッセル選手(メルセデス)に追い抜かれてしまいました。第1スティントの終盤に向けて状況が変わり、序盤はよいペースで走れていたのですが、フロントにピッチングが発生し始めドライブしにくくなってしまいました。その後も状況は改善せず、タイヤの影響かと考えたのですが、ハードタイヤに変更しても状況は変わらずペースも改善しませんでした。今日はマシンのバランスに苦戦し、ドライビング面でもあまりよい感触を得ることができませんでした。この週末に向けて持ち込んだアップグレードは、高速域では少し作用したようでしたが、完璧なものではありませんでした。このことも一部原因だったと思いますが、残りはマシンのバランスが問題だったと思います。しかし完璧なパッケージが準備できていたとしても、どれだけ戦えていたかは分かりません。週末を通してペースが足りず、スムーズに進んだ週末ではなかったので課題は多くあります。アメリカGPで学んだことを次戦のメキシコGPに活かして、今週よりもよいレースウイークにできることを期待しています。

今日はここまで期待していなかったのですが、いいレースになりました。1周目からいい出だしを切り、少しずつギャップを縮めながらポジションを上げていきました。今日はレースでマシンに反映したかったことを実現し、大きく前進できたように感じています。とても強いマシンを準備できたので、思ったようにレースを進められました。ハードタイヤとの相性もよく、ペースも申し分なかったです。ピットイン後はクリーンエアの中を走り、予定していたよりも長いスティントを走れました。昨日のスプリントレースで、ほかのマシンの行動を見て学んだことが、今日の自分にとって大きな手助けになったと思います。久しぶりにF1に戻ってきた週末に、チームの皆さんが多くの時間をかけて全力を尽くしてくれたおかげで、トップ10入りを成し遂げられました。皆さんには感謝しています。メキシコGPは性質の違うサーキットなので、次戦に向けてできることを模索して準備を進めます。

タフで悔しいレースになりました。ほかの多くのドライバーたちが第1スティントを長く走り、ミディアムのニュータイヤに変更する戦略を採るためにハードタイヤでスタートした中、私たちはワンストップ戦略のためミディアムタイヤでスタートしました。もっとできることはなかったのか検証して、今後のレースに活かしたいと思います。第2スティント中に第1コーナーでスピンをしてしまったことも、このレースがうまくいかなかった原因となってしまいました。その瞬間はなにが起こったか分からず不思議な感覚だったので、原因を探さなければなりません。メキシコGPはもうすぐなので、強くなって戻ってきます。