モンツァでの週末は予選も決勝も難しいものになりました。決勝のポジションは私たちができる最良の結果だったと思います。ピットストップでうまくいきませんでしたし、レースを通してパワーも足りていませんでしたが、自分たちのレースをすることに集中しました。2ピットストップは最適な作戦ではありませんでしたが、結果的にダメージを最小限に抑えることができました。この週末は解析すべきことがたくさんあります。このようなレースは時にはあるもので、目指す姿へと再び戻れるように努力を続けなくてはなりません。チームには多くのフィードバックを伝えました。バクーまでの2週間はこれまでの問題を解決して、改善できるように準備を進めていきます。

この週末はフリー走行の１周目から難しい状況が続いており、残念ながらうまくいきませんでした。レースの序盤はハードタイヤでのバランスはよく、タイヤをいたわりながら走れましたが、早い段階でデグラデーションに悩まされタイヤマネジメントが難しくなりました。ミディアムタイヤでの最後のスティントはロングスティントとなったため、タイヤのペースを考えると最大限の力を発揮することはできませんでした。ジョージ・ラッセル選手(メルセデス)とは限界ギリギリのいいバトルができたのですが、タイヤがうまく機能しませんでした。ペースでも苦労しましたがそれ以上にバランスが問題だったので、低速から高速の間をもう少し改善する必要があります。今まですばらしいマシンを作ってきた私たちのチームは、これを解決できると信じています。今の問題点は明確なので疑問はありません。バランス面の問題を解決できれば状況を変えることができるので、今は解決に向けて努力をするだけです。

今日はペナルティーがなかったとしても、速さが足りていませんでした。最善を尽くしましたし、序盤では接戦のバトルを楽しむこともできましたが、第8コーナーでニコ・ヒュルケンベルグ選手(ハース)と接触をしてしまいました。十分なマージンがあると思っていたのですが、接触をしてしまったということは十分ではなかったということなので、レースの後に彼と話し謝罪しました。レースでは努力している時ほど、わずかな差が大きな違いを生んでしまいます。マシンは無事だったので、その後もできる限りプッシュしました。この週末は初日から今日までマシンの最大限の力を引き出すべく努力しましたし、ポイント獲得までもう少しのところまでこられて、この週末はかなり感触がよくなりました。

今日はとても悔しい結果になりました。スタート後数周でヒュルケンベルグ選手と接触をしてしまいました。十分なスペースを空けていましたが、彼がタイヤをロックしてしまったようで、コントロールを失って接触されてしまいました。その際、フロアにダメージを負ったため、リタイアを余儀なくされました。レースを継続しようと試みましたが、マシンがスライドしてしまいドライブすることができませんでした。バクーとシンガポールでのレースが続きますが、そこではマシンがいいパフォーマンスを発揮できると思うので、よい週末になることを願っています。