ル・マン24時間耐久レースでF.C.C. TSR Honda Franceが見事優勝
4月15日と16日の2日間にわたり、ブガッティ・サーキットで開催された2023年FIM世界耐久ロードレース選手権(以下、EWC)の開幕戦となるル・マン24時間耐久レースで、F.C.C. TSR Honda Franceが見事に優勝を飾りました。
今季初めてHonda CBR1000RR-R FIREBLADE SPを投入したHonda Viltaïs Racingも力強い走りを見せ、Honda勢の2チームのトップ4入りに貢献しました。スーパーストッククラスではChromeburner-RAC41-Hondaが序盤にリードしますが、クラッシュを喫しました。
週末を通して天候による厳しいコンディションの中、Honda CBR1000RR-R FIREBLADE SPを駆る耐久のスペシャリスト、ジョシュ・フック(オーストラリア)、マイク・ディ・メリオ(フランス)、アラン・テシェ(フランス)は完ぺきなレースを見せました。
スタート直後、ジョシュ・フックはゼッケン12のマシンとのアクシデントに見舞われ、非常に冷えた路面コンディションの中、レース序盤を慎重に進めました。マイク・ディ・メリオは最初のスティントでリードし、かろうじてよいペースをキープして、少し差を広げることができました。
レース開始から4時間後にはレースをコントロールできるようになり、完ぺきなピットインに加え、ラップタイムもコンスタントに重ねました。
気温が低下する夜間セッション中、チームはマシンのポテンシャルを最大限に引き出して、8時間経過するごとに先頭チームに与えられる貴重な10ポイント獲得しました。コースは滑りやすく、霧も出ましたが、ライダーは全員注意深く集中し、ミス一つなくこなしました。
F.C.C. TSR Honda Franceは16時間の時点でも首位をキープしてさらに10ポイント獲得。パーフェクトなピットインに速いラップタイムを積み重ねて、見事優勝を飾りました。
週末にはジーノ・リアがチームに戻り、24時間耐久レース前のパレードラップをお披露目する場面もありました。
F.C.C. TSR Honda Franceは今大会で得られる65ポイント中63ポイントを獲得し、現在首位につけています。6月16日から18日にかけて開催されるスパ・フランコルシャン24時間レースに、大きな自信をもって挑みます。
予選で5番グリッドを獲得したHonda Viltaïs Racingは、フロリアン・アルトが序盤でリードし、レース中盤で3番手に浮上しましたが、コース上のオイルによってセーフティカーが導入されている間に軽微なクラッシュを喫しました。
マシンを修理するためにピットインし、スティーブン・オデンダールに交代して6番手でレースに復帰しました。
チームとライダーとの良好なコミュニケーションと、非の打ちどころのないマシンの信頼性によってHonda Viltaïs Racingは最終的に4位でフィニッシュし、今後に向けた改善点につながる多くの情報を得ることができました。
Honda Viltaïs Racingにとって初めて駆るマシンとなるHonda CBR1000RR-R FIREBLADE SPの印象はポジティブなものばかりで、新たなプロジェクトを始動するための明確な自信となり、耐久レースになくてはならないマシンだと証明してくれました。
イタリアのチームHonda No Limitsも、EWCでは初となるHonda CBR1000RR-R FIREBLADE SPで力強いレースを見せました。レースの中盤ころまでは、カテゴリーの中で先頭グループにとどまっていましたが、3番手に浮上したところでアレクシ・マスブー(フランス)のクラッシュによりピットインを余儀なくされました。6番手でレースに復帰したゼッケン44はミスもなく堅調にラップを重ね、スーパーストッククラス3位を獲得しました。
昨年のボルドール勝者Chromeburner-RAC41-Hondaも完ぺきに近いパフォーマンスを見せました。天候の影響でミスが増えることが予想されたため、レース序盤は攻めずに安定したスタートを切り、夜間走行でアタックして順位を上げました。
午前中、ゼッケン41はペースもマシンの走行も完ぺきな状態でスーパーストッククラスをリードしますが、レース終了の2時間前の時点でジョナサン・ハイト(フランス)の前方を走るマシンのエンジンがブローアップ。そのオイルでクラッシュを喫しました。
マシンは大きなダメージを受けますが、チームのすばらしい努力によって修理は30分以内に完了し、4番手でレースに復帰しました。さまざまな状況を考えればまずまずの結果で、タイトル獲得に向けて最大限のポイントは獲得できました。
2021年のル・マン24時間耐久レース勝者National Motos Hondaはスーパーストッククラスで5番グリッドからスタートし、レースの大部分でフロントポジションをキープしました。ゼッケン55はレース残り4分の1の時点でクラッシュを喫し、惜しくもリタイアとなりました。
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