ボルドール24時間でHonda Viltaïs Racingが表彰台を獲得してマニュファクチャラーズタイトルに貢献
9月16日(土)~17日(日)にかけて、FIM世界耐久ロードレース選手権(EWC)の最終戦であるボルドール24時間の決勝が開催され、前年の大会優勝チームのHonda Viltaïs Racing(フロリアン・アルト、スティーブン・オデンダール、レアンドロ・メルカド、ジェームズ・ウェストモアランド)が2位に入賞し、Hondaのマニュファクチャラーズタイトル獲得に貢献しました。
フリープラクティスで十分に準備を整えたレアンドロ・メルカドは8番グリッドからスタートし、レース序盤の数時間にわたってフロント集団をキープしました。集中力と安定性を維持し、8時間経過した時点で5番手につけ、大会連覇に向けて6ポイントを獲得。昼間・夜間を問わず、コースでもピットでも努力を続けた結果、3番手まで追い上げました。その後、プレッシャーを完ぺきにコントロールし、残り4分の1で2番手まで追い上げたチームはポジションをキープ。そのままチェッカーフラッグを受けました。Honda Viltaïs Racingは、HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SPを導入した初のシーズンでありながら、安定感のあるライダーたちとチームワーク、そしてマシンのパフォーマンスが相まって、総合ランキング5位というすばらしい結果を残しました。
F.C.C. TSR Honda France(ジョシュ・フック、マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェ、大久保光)は、ディ・メリオが3番グリッドからスタートしましたが、わずか5周目でウエットタイヤをスリックタイヤに変更するためにピットインし、10番手で復帰しました。速いラップタイムのおかげですぐにフロントポジションに戻り、1分54秒479、続いて1分54秒336をマークしました。その後も堅実なレースを展開し、競争力のあるラップタイムを重ねた結果、レース前半には上位に浮上。8時間経過した時点で3番手につけ、8ポイント獲得しました。しかし、テクニカルトラブルが発生して早い段階でのリタイヤを余儀なくされました。
これまでみせてきたパフォーマンスを反映しきれなかった結果ではあるものの、マシンのパフォーマンスとライダーの力量が発揮され、これまでのレースで上位につけていたおかげで、F.C.C. TSR Honda Franceは2023年のシーズンを総合ランキング4位で終えました。次のシーズンには再び3回目のタイトル獲得を目指す戦いをみせてくれることでしょう。
スーパーストッククラスでは、2023年耐久ワールドカップ獲得を狙うChromeburner-RAC41-Honda(クリス・リーシュ、ジョナサン・ハイト、ウェイン・テッセルズ)、Honda No Limits(ロレンソ・ガベリーニ、アレクシ・マスブー、ヨハン・ニゴン)、 National Motos Honda(セバスチャン・スーシェ、バレンティン・スーシェ、ギョーム・レイモン)の3チームがしのぎを削りました。
Chromeburner-RAC41-Hondaは、予選はあまり好調とはいえず、11番グリッドからのスタートとなりましたが、2時間後には2番手まで追い上げました。3時間経過した時点でライトのトラブルによりピットインし、9番手からの復帰となりましたが、ライダー3人が一致団結し、レース中盤には3番手まで追い上げるすばらしい走りをみせました。そして、大会を2位で終えて一度は2023年のスーパーストッククラスのタイトルを獲得となりましたが、その後燃料タンクの容量オーバーが判明して失格裁定を受け、スーパーストッククラスの総合ランキング5位でシーズンを終えました。
燃料補給時のピットでのチームワークとコース上のライダーの活躍によって、最後の1時間まで首位をキープしていたNational Motos Hondaは、最後の30分に発生したテクニカルトラブルにより、惜しくも優勝とタイトル獲得のチャンスを逃しますが、スーパーストッククラスの総合ランキング2位入賞を果たしました。
Honda No Limitsは、Hondaではベストなグリッドポジションを獲得していましたが、レース序盤でクラッシュし、マシン修復のためピットインを余儀なくされました。その後、チームが修復を試みたものの、クラッシュによるダメージが大きく、リタイヤとなりました。
そして、HONDA CBR1000RR-R FIREBLADE SPを駆るチームの活躍によってHondaはEWCのマニュファクチャラーズタイトルを獲得しました。
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