Team HRC with 日本郵便はロングランで2分7秒台のタイムをマークし、順調に直前テストを終える
真夏の祭典「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)のレースウイークに入りました。2日(水)はテスト日となり、エントリーしている全50チームが参加。晴天となり、強い日差しが照り付ける中での走行となりました。
テストは5つのセッションに分けられ、午前中に90分と75分、午後には60分、90分、90分のセッションを実施。トータル7時間近いテスト走行が行われました。3日(木)は走行スケジュールがないため、今日は各チームともに、4日(金)から行われる予選、トップ10トライアル、決勝に向けての最終調整を行いました。
HRCのワークスチーム「Team HRC with 日本郵便」は、ラインアップとして正式に決まった長島哲太と高橋巧、チャビ・ビエルゲがそろいました。世界耐久選手権(EWC)にフル参戦している「F.C.C. TSR Honda France」は、ジョシュ・フック、マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェのレギュラーライダーでの参戦を予定していましたが、フックが直前のトレーニングで負傷。藤井正和監督は「EWC最終戦ボルドールに備え、ケガの治療に専念してもらう」とフックの鈴鹿8耐参戦をキャンセル。代役として、HRCリザーブライダーのタラン・マッケンジーが加わることになり、2日からチームに合流しました。
鈴鹿8耐優勝の実績のあるハルク・プロが母体の「SDG Honda Racing」は、名越哲平、浦本修充に加え、ケガで欠場となった國井勇輝の代役である埜口遥希が、この8耐テストから参加しました。
「Honda Asia-Dream Racing with SHOWA」は、従来通りのラインアップで、モハメド・ザクワン・ビン・ザイディと、アンディ・ファリド・イズディハール、ナカリン・アティラプワパが走行しました。
午前中に行われたセッション1-2では、1番手のYART - Yamaha Official Team EWC(ヤマハ)が唯一の2分7秒台で、以下は2分8秒台で並びます。2番手はTeam HRC with日本郵便、3番手にF.C.C. TSR Honda France、4番手にAstemo Honda Dream SI Racing、5番手にHonda Asia-Dream Racing with SHOWA、7番手にHonda Dream RT SAKURAI Hondaが入り、トップ10までに5台のHonda勢が名を連ねました。
午後の3セッションの走行では、YART - Yamaha Official Team EWC(ヤマハ)がベストラップを2分6秒778に更新し、トップタイムを記録します。2番手は2分7秒205でTeam HRC with 日本郵便。3番手のYoshimura SERT Motul (スズキ)、4番手のBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(BMW)までが7秒台のタイムをマークしました。
5番手には2分8秒221でF.C.C. TSR Honda France。7番手にAstemo Honda Dream SI Racingが2分8秒446でつけます。10番手はSDG Honda Racingで、2分8秒701を記録しています。
「Team HRC with 日本郵便」は、先週末に行われたスーパーバイク世界選手権(WSBK)に参戦したビエルゲがスムーズに耐久マシンへ乗り換えられるよう、多くの走行時間を割きました。高橋は午前中のセッションを主に走行し、午後の最後に確認で数周走行。長島はセッション3を走り、マシンの確認を行いました。長島は2分7秒205、高橋は2分8秒060、ビエルゲは2分7秒774をそれぞれベストタイムとしました。
Honda Asia-Dream Racing with SHOWAのイズディハールは転倒を喫し、左耳の後ろを縫うケガを負ってその後の走行をキャンセルしましたが、予選への出場には問題ありません。玉田誠監督は「3人とも今日の走行でロングランができ、燃費の確認もできました。初参戦のナカリンもタイムを上げてきているので、いいテストができました」と話しました。
代役メンバーの加入となったF.C.C. TSR Honda FranceとSDG Honda Racingも、確実に走行を重ねてテストを終えています。
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