Joint Test Day 1
EWC 2023
Round 3

鈴鹿8耐に向けた公式テストがスタート。ケガから復帰の長島哲太がトップタイムをマーク

jp Suzuka Circuit

7月5日、鈴鹿サーキットで「世界耐久選手権(EWC)“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会(鈴鹿8耐)」に向けた公開テストの1日目が行われました。

鈴鹿8耐に向けた公式テストがスタート。ケガから復帰の長島哲太がトップタイムをマーク

昨年は「Team HRC」の長島哲太、高橋巧、イケル・レクオーナがHondaにとって8年ぶりとなる鈴鹿8耐での勝利を達成しました。今季は、スーパーバイク世界選手権(WSBK)に参戦中のレクオーナとチャビ・ビエルゲ、全日本ロードレース選手権ST1000クラスに参戦している高橋のラインナップで挑みます。今回のテストは、この3人に加えて昨年の勝利に貢献した長島哲太も参加し、ピットには4人のライダーが揃うことになりました。

昨年の世界耐久選手権(EWC)のチャンピオンチームである F.C.C. TSR Honda Franceは、ジョシュ・フック、マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェのレギュラー3人が揃って、テストに参加しました。

SDG Honda Racingは、全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦する名越哲平、今季からST1000参戦を開始した國井勇輝、スーパーバイクスペイン選手権に参戦している浦本修充のラインアップ。Honda Asia-Dream Racing with SHOWAは、アジアロードレース選手権(ARRC)に参戦するASB1000のモハメド・ザクワン・ビン・ザイディ、アンディ・ファリド・イズディハール、ARRCスーパースポーツ 600クラスに参戦しているナカリン・アティラプワパの3人が名を連ねています。

47台が参加したテストはA,B組に分けられ、午前中にセッション1が45分ずつ、午後からも同様に45分のセッション2が行われ、セッション3は75分をそれぞれに走行しました。ナイトセッションが70分間行われました。

セッション1はドライコンディションでしたが、セッション2から雨が落ちはじめ、セッション3は完全なウエットコンディションとなります。雨はナイトセッションでも降り続け、ナイトセッションを走行したチームは12台のみ。走行ラップも数周で、多くのチームが走行を取りやめました。

Team HRCは鈴鹿8耐に向けてのシェイクダウンを行うとともに、ケガから復帰となる長島の状態を確認しました。他3人のライダーにもドライコンディションでの走行時間を割り当て、全員がタイムを出しました。雨のセッションは、日本人選手は経験値が高いため、走行時間をレクオーナとビエルゲに振り分けました。雨量が多いこともあり、ナイトセッションは走行せずに終了。ドライで走れた時間が少なかったにも関わらず、ライダーたちは高いポテンシャルを示しました。

セッション1で長島は2分6秒258を記録してトップタイム、2番手にはレクオーナが2分7秒619を記録しました。高橋もビエルゲも短い走行時間ながら2分8秒台を記録して、圧倒的な存在感を示します。3番手につけたのはAstemo Honda Dream SI Racing(作本輝介、水野涼、渡辺一馬)で、2分7秒730。6番手にF.C.C. TSR Honda Franceで2分8秒325、10番手にSDG Honda Racingで2分8秒939を記録しました。Honda Asia-Dream Racing with SHOWAは2分10秒006で19番手となりました。

セッション2もTeam HRCがトップタイムを記録。セッション3ではウエットコンディションでHonda Dream RT SAKURAI Honda(伊藤和輝、日浦大治朗、荒川 晃大)が2分22秒451でトップタイムを記録、Team HRCは4番手となりました。


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Takumi Takahashi
Takumi Takahashi 33
Team HRC
今日は7~8ラップしか走っておらず、実質の走行の感覚としては5ラップ程度でした。バイクのならしをして、3回目のセッションでしっかり走る予定でしたが、雨になってしまいました。雨の鈴鹿サーキットを走った経験が日本人は多いので、海外からの2人が走ることになり、走行せずに終わりました。テスト2日目はロングランの予定です。今日確認したかったことがまだ多くあるので、それを確認して、本番に備えたいと思っています

Iker Lecuona
Iker Lecuona 33
Team HRC
鈴鹿を走ることができて、すごく幸せです。午前中はドライコンディションで2分7秒6を記録できました。午後は雨の走行になり、レインコンディションを確認することができて、いいテストだったと思います。明日は天気が回復するので、ラップタイムももう少し上げたいし、ロングランをこなして目標アベレージをクリアしたいと思います

Xavi Vierge
Xavi Vierge 33
Team HRC
レクオーナと同じく、鈴鹿に戻って来ることができてハッピーです。WSBKとは、タイヤメーカーが違うので、そこにトライしました。ドライコンディションもウエットコンディションも経験することができてポジティブです。でも、ドライでは3ラップしかできていないので、明日はもっと走りたいです。アベレージタイムをターゲットに、しっかり走行します

Tetsuta Nagashima
Tetsuta Nagashima 33
Team HRC
ケガをしてからの初の走行だったので、どれくらい回復しているのかを確認する走行でした。ここでしっかりと走行できることを見せたいと準備したので、走り出しで2分6秒2を出すことができました。欲を言えばもっとという気持ちもありますが、攻めて出したタイムではなかったので、走行に問題がないことが分かりました。明日も決勝を走らせても大丈夫だと思ってもらえるように、走れることを示すだけです

Teppei Nagoe
Teppei Nagoe 73
SDG Honda Racing
前回のテストのいい流れのままテストをこなせたと思います。車体がとてもよく、まとまっていると感じています。もちろん、鈴鹿8耐本番になれば気温を含めてさまざまなコンディションも変わるので、そこを考えながらのテストですが、そこに向かって進められていると手ごたえがあります。3人共、レースラップに大きな差がありませんし、とてもバランスがいいチームだと思います。明日はデータをまとめて、3人が乗りやすく、スムーズに走れるように仕上げていきたいです

Yuki Kunii
Yuki Kunii 73
SDG Honda Racing
前回の6月のテストは、名越選手と自分の2人でしたが、今回は、3人が揃ってのテストができてよかったです。午後からの雨で、予定が狂ってしまいましたが、前回のテストのいい感覚が、3人でも同じように共有できてうれしいです。明日は、今日の課題が持ち越されたので、それに取り組みたいです。3人は仲がいいので、僕が一番年下ですが、プレッシャーを感じることなく、いい緊張感を持って走らせてもらっています

Naomichi Uramoto
Naomichi Uramoto 73
SDG Honda Racing
今日の走行で2分7秒台に入れたいと思って走り始めましたが、そこには届きませんでした。ちょっと残念ですが、感触は悪くないです。チームの雰囲気がとてもよく、ここから上げて行くことができると思います。明日はドライコンディションで、しっかり攻めていきたいです。明日のテストで8耐への準備を整えたいと思います

Josh Hook
Josh Hook 1
F.C.C. TSR Honda France
この1年、同じマシンでレースを戦ってきたから、マシンのフィーリングも、どう走るべきかも分かっています。シャシーもタイヤも、すべてがうまく機能しています。8時間で成功を収めるために重要なのは一貫性。まず速くなければならないし、次に安定していなければならない。でも、僕たち3人はみんな同じような体格だし、みんなバイクに乗るのが好きで、上手に乗れる。その3人全員が使いこなすことができるマシンのセッティングを持つことが重要です。アランとマイク、そして僕にはそれがあるから、心配していません。明日も楽しみです

Mike Di Meglio
Mike Di Meglio 1
F.C.C. TSR Honda France
今回、鈴鹿に戻れてよかったです。特に、コーナーの再舗装(2コーナー立ち上がり付近)がとてもよかった。マシンもいい感じですが、現時点ではまだあまり笑えません。だから、レースのペースに集中して、3人すべてのライダーが満足できる、速く走るセッティングをレースまでに見つける必要があります

Alan Techer
Alan Techer 1
F.C.C. TSR Honda France
まず、4年ぶりにここに戻ってくることができてとてもうれしいし、本当に鈴鹿を楽しんでいます。このコース、そしてこのマシンをとても楽しむことができました。でも、いくつかのポイントを忘れてしまったので、もう少し修正する必要があります

Makoto Tamada
今回の8耐本番に向け、新しいエンジンを組んできていて、どのエンジン、どのシャシーを使用するのか決めたかったのですが、雨で選びきれませんでした。それでも、ザクワンとアンディは、今までにはないハイペースでのレースができると思っています。ナカリンは、EWCマシンも初めてですが、普段はタイでST1000クラスに乗っているので問題ないと思っています。とはいえ、まだテストも十分ではないので、走行時間を増やして経験を積んでもらいます。キッチリとレースに向けセットアップを詰めていきます

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