Race 2
WTCR 2021
Round 8

タッシがHonda CIVIC TCRで今シーズン最後に好成績を収める

ru Sochi Autodrom

ウエットコンディションの中、ソチ(ロシア)で開催された今シーズン最後のFIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)にて、アッティラ・タッシ(ALL-INKL.DE Münnich Motorsport)は驚異的な走りを見せ、レース1、2ともにトップ10入りを果たしました。

タッシがHonda CIVIC TCRで今シーズン最後に好成績を収める

ハンガリー出身のドライバー、タッシはレース1を13番グリッドからスタートしました。中団からのスタートにもかかわらず猛追を見せ、最後には7位までポジションを上げました。

Honda CIVIC TCRのパフォーマンスに手応えを感じながら、タッシは引き続きレース2でも活躍を見せました。スタート直後に接触があったにもかかわらず、すばらしいスタートを決めたタッシは、レース1周目に7番手まで浮上、スタートグリッドから5つもポジションを上げました。

セーフティカー解除後のリスタートでトップ2台の接触があり、タッシはさらに2ポジション上げ、一時は表彰台圏内を好走で、最後は4位でレースを終えました。

同じくHonda CIVIC TCRで戦うネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)は、レース2の中盤、レースをリードする展開を見せました。しかし、コンペンセーションウエイトのない、ストレートスピードのあるライバルたちとのバトルが続いたため、レース後半から徐々にタイヤのパフォーマンスが落ちる難しい展開に。その中でも最後は7位でフィニッシュし、ポイントを獲得しました。

ベブ(ジロラミの愛称)は、土曜日の予選でマシンのポテンシャルを最大に引き出し、3番手を獲得したものの、11位だったレース1からばん回した形です。



ティアゴ・モンテイロ(ALL-INKL.DE Münnich Motorsport)は細菌性胸部感染症により、残念ながら今大会は欠場となりました。またエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)はレース1での大クラッシュのため、レース2には出場できず、レース2でHonda CIVIC TCRを走らせることができたのは、アッティラ・タッシとネストール・ジロラミの2人のみでした。

計算上ではタイトル争いに可能性を残していたグエリエリは、いいスタートを決め、最初の2コーナーまでにスタートグリッドだった5番手から4番手へポジションアップを果たしました。

しかし、3番手争いをしようと前のマシンに仕掛けたところ、ライバルにコーナーの外側へ押し出され、ペイントされたアスファルトで滑ったマシンはそのまま3コーナーの左高速コーナー出口のバリアに当たり、クラッシュしてしまいました。

グエリエリにケガはなく、マシンから自力で脱出し歩くことができましたが、レース2までにマシンを直せないと判断され、残りのレース、そしてタイトルへの望みが打ち切られてしまいました。

Honda勢にとって今季のチャンピオンシップランキングの最高位はグエリエリの6位となりました。そしてチームランキングではALL-INKL.COM Münnich Motorsportが4位の成績を納めました。


Attila Tassi
Attila Tassi 9
ALL-INKL.DE Münnich Motorsport
なんというシーズンの締めくくりでしょう。土曜日の予選でQ2へ進出できなかったのは残念でしたが、今日の雨はラッキーでした。レース1のスタートは悪くはなく、1周目はポジションをキープすることに専念しました。その後グリップがよくなり、楽しく走行することができ何人か追い抜くことができました。レース2では、すばらしいスタートを決められたにもかかわらず、途中でほかのドライバーにコース外へ追いやられてしまいましたが、その周は7番手をキープすることができていました。その後再びいいグリップを見つけてレースを戦うことができました。厳しいシーズンとなりましたが、いい締めくくりの一戦となりました。簡単なシーズンではありませんでした、チームとHondaの皆には感謝をしています。難しいシーズンではありましたが、いい年になりました

Néstor Girolami
Néstor Girolami 29
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
マシンの100%のポテンシャルを引き出しながら1周でタイムを出すことでき、とてもいい予選になりました。特にレース2では、ライバルたちを抑えるのに必死で、さらに彼らはストレートスピードで優れていました。そのせいでタイヤを使いすぎてしまい、レース終盤にはほとんど残っていない状態でした。ドライではもちろんですが、驚くことに今日のようなウエットコンディションの中でも見られるスピードの違いに、フラストレーションがたまることもありました。チームとHondaの皆さんからの今シーズンのサポートにとても感謝をしています。そしてティアゴ(モンテイロ)が一日も早く回復することを願っています。彼がレースをしているのが好きなので、最後は一緒に戦えずに残念でした

Esteban Guerrieri
Esteban Guerrieri 86
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
残念ながら今シーズンをいい形で締めくくることができませんでした。しかしクラッシュでもっと悪い状況になっていたかもしれないので、ポジティブに捉えるべきだと思っています。こういったアクシデントはモータースポーツにつきものですが、なにかが起きるまでそのリスクを忘れがちです。ドライバーとしてお互いのためにスペースを空けるべきだと思っていますが、別のマシンがコーナーをインからはじめたため、コーナー外に押し出された結果、クラッシュをしまいました。マシンが粉々になってしまい、チームには申し訳ないことをしてしまいました。次のシーズンに活かせることを見直し、十分に休める時間を過ごしたいと思います


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