ハンガリー出身のドライバー、タッシはレース1を13番グリッドからスタートしました。中団からのスタートにもかかわらず猛追を見せ、最後には7位までポジションを上げました。
Honda CIVIC TCRのパフォーマンスに手応えを感じながら、タッシは引き続きレース2でも活躍を見せました。スタート直後に接触があったにもかかわらず、すばらしいスタートを決めたタッシは、レース1周目に7番手まで浮上、スタートグリッドから5つもポジションを上げました。
セーフティカー解除後のリスタートでトップ2台の接触があり、タッシはさらに2ポジション上げ、一時は表彰台圏内を好走で、最後は4位でレースを終えました。
同じくHonda CIVIC TCRで戦うネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)は、レース2の中盤、レースをリードする展開を見せました。しかし、コンペンセーションウエイトのない、ストレートスピードのあるライバルたちとのバトルが続いたため、レース後半から徐々にタイヤのパフォーマンスが落ちる難しい展開に。その中でも最後は7位でフィニッシュし、ポイントを獲得しました。
ベブ(ジロラミの愛称)は、土曜日の予選でマシンのポテンシャルを最大に引き出し、3番手を獲得したものの、11位だったレース1からばん回した形です。
ティアゴ・モンテイロ(ALL-INKL.DE Münnich Motorsport)は細菌性胸部感染症により、残念ながら今大会は欠場となりました。またエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)はレース1での大クラッシュのため、レース2には出場できず、レース2でHonda CIVIC TCRを走らせることができたのは、アッティラ・タッシとネストール・ジロラミの2人のみでした。
計算上ではタイトル争いに可能性を残していたグエリエリは、いいスタートを決め、最初の2コーナーまでにスタートグリッドだった5番手から4番手へポジションアップを果たしました。
しかし、3番手争いをしようと前のマシンに仕掛けたところ、ライバルにコーナーの外側へ押し出され、ペイントされたアスファルトで滑ったマシンはそのまま3コーナーの左高速コーナー出口のバリアに当たり、クラッシュしてしまいました。
グエリエリにケガはなく、マシンから自力で脱出し歩くことができましたが、レース2までにマシンを直せないと判断され、残りのレース、そしてタイトルへの望みが打ち切られてしまいました。
Honda勢にとって今季のチャンピオンシップランキングの最高位はグエリエリの6位となりました。そしてチームランキングではALL-INKL.COM Münnich Motorsportが4位の成績を納めました。