Race 2
WTCR 2022
Round 5

第5戦ヴィラ・レアルにて、Honda勢タッシとジロラミが表彰台を獲得

pt Vila Real

FIAワールド・ツーリングカー・カップの開催100戦目となる節目の今大会にて、Hondaドライバーのアッティラ・タッシが健闘を見せ、自身にとって今季初の表彰台を獲得しました。

第5戦ヴィラ・レアルにて、Honda勢タッシとジロラミが表彰台を獲得

タッシの2位表彰台獲得は、Honda勢にとって第3戦でのネストール・ジロラミ以来。またLIQUI MOLY Team Engstlerチームにとっては初めての表彰台でした。

土曜日の予選で今季ベストグリッドを獲得したタッシは、レース2でフロントローの2番手からいいスタートを決めることができました。

ジョーカーラップを巧みに走りぬけ、序盤でトップに躍り出たタッシ。その後、ライバルに追い抜かれてしまいましたが、総距離4.785kmのポルトガルの市街地サーキットで開催された今大会で自身3年ぶりとなる表彰台を獲得しました。

タッシは、レース1では、チームメートのティアゴ・モンテイロとテールトゥノーズの戦いを見せ、9位を獲得しています。

3年ぶりに故郷でのホームレースを迎えたティアゴ・モンテイロは、レース1にて序盤を完ぺきに走り13番手スタートからトップ10まで追い上げ、さらなるポジションアップが期待されましたが、残念ながらライバルと接触。接触によりスプリッターにダメージを負ったモンテイロはその後のチャンスを逃すことになりました。それでもスタートからポジションを上げて11位でレース1を終えました。

レース2は2周目に壁に接触したことが原因となりコースの右側へオーバーラン、同じくCIVIC Type R TCRで戦うエステバン・グエリエリとの接触が避けられず、結果レースを終えることになりました。

この接触により両選手ともにレース2をリタイアせざる得ない状況となりました。

グエリエリは、レース1でポジションアップを図ろうと健闘していたものの、レース後半、ターン11、12のシケインの縁石に乗った衝撃でリアサスペンションの一部が破損し、マシンを止めることとなりました。

レース2でもモンテイロとの接触でリタイアをしたグエリエリにとっては、不運が続いた日となりました。



チームメートのネストール・ジロラミはレース1で自身の今季3度目の表彰台となる3位を獲得し、今大会は両レースと共にトップ10入りを果たしています。

レース1を3番グリッドからスタートしたジロラミはレース序盤を快調にこなし、5周目にジョーカーラップを走るとチームの巧みな戦略によりポジションを落とさずに集団に戻ることができました。

レース2は9位でフィニッシュをし、第5戦の結果を経てドライバーランキングは5位につけています。


Attila Tassi
Attila Tassi 9
LIQUI MOLY Team Engstler
3年ぶりにヴィラ・レアルに戻ってくることができて、このレースウイークをとても楽しみにしていました。そして3年前に優勝したティアゴ(モンテイロ)と分かち合うことができなかった表彰台の喜びを感じることができ、時間はかかりましたが、とてもうれしいです。スタート前にクラッチに問題が発生し、このレースは簡単な一戦ではありませんでした。しかし結果的に最後まで大きなトラブルにつながることはなく終えることができました。最初のセーフティカー後に背後のマシンがジョーカーラップに入り、その間のプッシュラップはギリギリのところでしたが、自分のジョーカーラップをうまく走ることができ、ポジションを落とことなく合流できました。この表彰台はLIQUI MOLY Team Engstlerチームのすばらしい仕事のおかげです。やっといい結果を持ち帰ることができてとてもうれしいです

Tiago Monteiro
Tiago Monteiro 18
LIQUI MOLY Team Engstler
パフォーマンス的にも結果としても、いいレースウイークにはなりませんでした。レース1は途中までいい結果を期待できそうでしたが、スプリッターの破損によりチャンスを失い、レース2ではクラッシュが発生してしまいました。望んでいた結果ではありません。今季このようなことが続いていますが、乗り越えるためにチームと共に改善に努めています。結果はともかく、レースを観戦しにきてくれたファンの皆さんの応援と情熱を感じることができとてもうれしかったです。これがレースのあるべき姿であり、辛い時も乗り越えられる糧になります。人と人のつながりを再び感じることができてすばらしい大会になりました。これからもこの場所に戻ってこれることを願っています

Néstor Girolami
Néstor Girolami 29
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
表彰台獲得というすばらしい結果になりました。FP2での状態からすると表彰台は現実的ではなかったのにも関わらず、チームとの努力が実った結果となり誇りに思っています。レース1では後方のマシンとの差を広げることができ、先にジョーカーラップを走られてしまいましたが、自分のジョーカーラップ後は前方で合流することができました。その後は最後まで守りに徹して走り、ポジションを奪われることなく表彰台を獲得できました。レース2は周囲がクリーンな状況ではない中、背後のマシンをおさえながら走るタフな一戦になりました。結果的にポジションを落とすことなく9位で終えることができ、僕たちのペースからするといい結果になったと思います

Esteban Guerrieri
Esteban Guerrieri 86
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
残念ながら、この週末はいいレースウイークにはなりませんでした。他車をオーバーテイクしようと縁石を飛び越えた際に、サスペンションのアップライトを破損してしまいレースを終えることになりました。原因が左リアの着地時の角度によるものだったので、少しアンラッキーでした。レース2ではティアゴ(モンテイロ)をオーバーテイクしようとした際、直前のコーナーで壁に接触したことにより左折ができなくなったティアゴによってタイヤバリアに押し出されてしまいました。正直なところ、アクシデントが起きやすい中団からスタートすることは望ましいことではありませんでした。このような市街地サーキットでミスをリカバリーすることは難しく、この週末は叶うことができませんでしたが、予選でいい結果を出すことが重要です。次戦のヴァレルンガに向けて気持ちを切り替えたいと思います



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