モンテイロがヴィラ・レアルのホーム戦に挑む
Honda Racingドライバーのティアゴ・モンテイロは、今週末3年ぶりにヴィラ・レアルで開催されるFIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)第5戦で、地元ファンが見守る中での悲願の参戦となります。
歴史があり人気も非常に高い公道サーキットで開催されるポルトガル大会は、2020年、21年とコロナウイルスの影響で中止されていました。今年は3年ぶりの開催で、先週のモーターランド・アラゴンに続くイベリア半島でのダブルヘッダー2戦目として開催されます。
前回のヴィラ・レアルでは、モンテイロが地元ファンの前で、怪我からの復帰後初勝利を獲得しました。モンテイロは、今週末の公道サーキットでの戦いは有利と見てはいますが、先週末の予想以上の苦戦の悔しさも払拭できません。
LIQUI MOLY Team Engstlerでチームメートのアッティラ・タッシは、2019年に初めて走ったヴィラ・レアルでWTCR初ポールポジションを獲得。スパークプラグの問題でリタイアするまではリードしていました。アラゴンでは、同じ条件が課せられたCivic Type R TCRドライバー4人の中では最もいいペースで走り、今回もコンペンセーションウエイトのハンデに関わらずトップ10を狙います。
ALL-INKL.COM Münnich Motorsportはアラゴンでの苦戦があったにも関わらず、チーム選手権では総合3位、トップからはわずか15ポイント差です。Honda Racingドライバーの中では、ネストール・ジロラミが現在ドライバーズ・ポイント総合6位でトップに立っています。
アルゼンチン出身のジロラミは、2015年にHonda Racing Team Swedenで Honda Civic WTCCのハンドルを握って以来、ヴィラ・レアルでのレースに参戦しています。今年の開幕戦・ポーで見せたポール・トゥ・ウインのパフォーマンスの再現を狙います。
チームメートのエステバン・グエリエリは、今シーズン2度目のストリートサーキットでの戦いに向けてモチベーションが上がっています。今週末に通算第100戦を迎えるWTCRで最多優勝記録を持つグエリエリは、ヴィラ・レアルでは表彰台を2回獲得しています。1回目は2018年のレース1で2位、2回目は翌2019年、モンテイロ勝利の前のレース2で3位でした。