Race 2
WTCR 2022
Round 8

グエリエリが表彰台に登壇、ジロラミが最終戦のタイトル争いに食い込む

bh Bahrain International Circuit

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)第8戦バーレーン大会のレース2で、力強い走りを見せたエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)が2位で表彰台を獲得しました。

グエリエリが表彰台に登壇、ジロラミが最終戦のタイトル争いに食い込む

3番グリッドからのスタートとなったグエリエリは、2番手に追われながらもコーナー1で首位に浮上し、ターン4でのクラッシュで遅れをとったライバルを序盤で退けました。グエリエリは4周目まで首位をキープしましたが、ターン1でオーバーテイクされ2番手に後退。その後も果敢にペースをキープしますが、首位と1秒の僅差で2位フィニッシュとなりました。
2位という結果は、ポー(フランス)での開幕戦で獲得した2022年のベストフィニッシュに並び、ランキングは総合8位に浮上。残り2レースでさらに上位を狙います。 



レース2ではALL-INKL.COM Münnich Motorsportのチームメート、ネストール・ジロラミも奮闘し、サウジアラビアで開催されるシーズン最終戦でのタイトル戦に臨みます。
ジロラミはリバースグリッドの8番手からいいスタートを切り、ターン4でのクラッシュを切り抜けて5番手に浮上しますが、前方のマシンによって発生したダーティーエアがパフォーマンスに影響しました。果敢に戦いましたが、ストレートに強いマシンたちを阻みきれず、9位でフィニッシュとなりました。
現在、ポイントリーダーとは60ポイント差ですが、2週間後のサウジアラビア戦では最大65ポイントを獲得するチャンスが残っています。 

レース1に比べてだいぶ調子を取り戻したティアゴ・モンテイロ(LIQUI MOLY Team Engstler)は、ジロラミと同じ集団をほぼキープして12位でフィニッシュしました。
レース1の後、LIQUI MOLY Team Engstlerが夜を徹してセットアップを変更したため、レース2は事実上テストセッションの位置付けとなりましたが、結果的にこの調整は功を奏して10番手以内に食い込み、集団の位置をキープ。その後順位を2つ落としますが、そこから粘りを見せて10位とは2.5秒差でフィニッシュしました。 

チームメートのアッティラ・タッシは残念ながら途中リタイアとなりました。タッシは5番グリッドからすばらしいスタートを切りましたが、3番手を狙っていた右コーナーのターン4で、イン側からオーバーテイクを試みる2台を避けきれず、そのうち1台と軽く接触、ダウンヒルでは別のライバルに衝突し、10番手まで後退します。タッシは持ち直そうとしますが、オーバーステアをうまくコントロールできず、5周目でピットインを余儀なくされ、そのままリタイアとなりました。


Esteban Guerrieri
Esteban Guerrieri 86
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
また表彰台に登壇できて、うれしいです。昨日よりもずっと、マシン、特にブレーキに自信があり、ペースも驚くほどよかったです。とても暑かったので戦略的に攻める必要がありましたが、このウイークエンドは後方のマシンのペースがよかったので難しかったです。一度抜かれたので、先のコーナーで何か仕掛けようと思いましたが、一度前に出られるとダウンフォースがなくなってしまいます。長くかかりましたが、この結果はチームみんなのおかげです。この結果が、シーズンを最高な結果で終えるためのベースになればと思います。

Néstor Girolami
Néstor Girolami 29
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
タフなレースでした。フロントに近いポジションでのスタートだった昨日のナイトレースの方が、マシンの感触がよかったです。きっと今日のエステバン(グエリエリ)も同じだと思います。ブロックするマシンがないフロントでは、だいたいペースをキープできるのですが、前方に3~4台が走る集団の中ではダウンフォースが損なわれてグリップもパワーも落ちるので守りきれなくなります。とても厳しい状況ですが、まだ終わったわけではありません。ジッダ(サウジアラビア)では最大限アタックし、その結果を確かめましょう。

Tiago Monteiro
Tiago Monteiro 18
LIQUI MOLY Team Engstler
まずポジティブなことは、レース2に向けて調整したマシンがよかったことです。暑さにも関わらず、特に前半は好調でした。ただ、残念ながらデグラデーションが始まり、そこからは負のスパイラルで徐々に厳しくなりました。ウエイトを感じるほどタイヤは劣化し、デグラデーションが進みます。その後は、1台ずつ抜かれるのを待つゲームになりました。なんとか戦い抜いてゲームに残ろうとはしましたが、ハードでフラストレーションのたまるウイークエンドでした。幸いにも、最終戦が開催されるジッダは、僕たちにとってはいいコースです。

Attila Tassi
Attila Tassi 9
LIQUI MOLY Team Engstler
今日もスタートは好調で、ターン4で1台をイン側に抑えて3番手を狙えたのですが、さらにもう1台がコーナー内側のランオフエリアを使ってきました。そのマシンが見えなかったので、自分の走行ラインをキープしようとしていたのですが、抜こうとしていた1台に軽く接触してしまいました。集団の中にいたものの後退し、僕に気づかなかったドライバーに先をすっかり阻まれてしまいました。ダメージを受け、オーバーステアがあまりに大きいのでそのままレースを継続するのが困難になりました。本来であれば、2レースでもっとポイントが獲得できたはずだったので、この結果はとても残念で、チームに申し訳なく思います。どちらも、外部要因でした。



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