Race 2
WTCR 2021
Round 1

ティアゴ・モンテイロがWTCR開幕戦を勝利で飾る

de Nürburgring

FIA ワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の、2021年シーズン幕開けとなるレースが、ドイツのニュルブルクリンク・ノルドシュライフェで開催されました。

ティアゴ・モンテイロがWTCR開幕戦を勝利で飾る

ティアゴ・モンテイロ(ALL-INKL.DE Münnich Motorsport)が、オープニングレースにて、Honda Civic TCRに勝利をもたらしています。Münnich Motorsportの両チームは、今シーズンのチャンピオンシップ争いに向けて幸先のよいスタートを切ることができました。

ポルトガル人のエースドライバーであるモンテイロは、一周25.378kmのサーキットで行われたレースの終盤に追撃をみせ、オープニングレースでの優勝を勝ち取りました。

モンテイロはレーススタートから2周は5番手を走行していましたが、3周目の1コーナーで前方のマシンをかわし、2番手までポジションを上げました。追いかける集団に先立ち、ノルトシュライフェでトップのマシンに追いつくと、ドッティンガー・ホーエのストレートでオーバーテイクに踏み切り、トップの座を奪いました。

モンテイロの初勝利は2019年。故郷ポルトガルのヴィラ・レアルで、地元ファンの前で挙げた感動的な勝利でした。今回の勝利は、それに続く自身2勝目。そしてALL-INKL.DE Münnich Motorsportにとっては、ニュルブルクリンクでのWTCR初勝利となりました。

レース2では8位入賞となったモンテイロは、このレースウイークでドライバーズポイントランキング同率2位としています。

チームメートのアッティラ・タッシも、Honda Civic TCRをノートラブルで走行。レース1では12位、そしてレース2では集団を追い抜き、4位を獲得しました。

13位からレースをスタートした21歳のタッシは、チームメートのモンテイロがワイドに押し出されてしまった1コーナーでの混雑を避け、序盤で6番手までポジションを上げることに成功しました。そしてドッティンガー・ホーエで2回のオーバーテイクをみせ、スタートグリッドから大きく順位を上げてレースを終えています。

ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのネストール・ジロラミはレース2にて3位を獲得し、チームに表彰台をもたらしました。

アルゼンチン人ドライバーのジロラミはレース2をポールポジションからスタートしましたが、スタートで遅れをとり、1コーナーで3番手に後退。オープニングラップでトップ2台に追いつきましたが、残り3周はタイヤを温存させることに徹し、3位を獲得しました。

レース1でも9位入賞しているベブ(ジロラミの愛称)は計33ポイントを獲得。ドライバーランキングでは、同じHonda Civic TCR勢のモンテイロと並び、トップから6ポイント差の2位タイとしています。

ジロラミのチームメートであるエステバン・グエリエリは、レース2で優勝の可能性を感じていましたが、残念ながらフォーメーションラップでスタートグリッドにつくことができませんでした。

これまでニュルブルクリンクで2度の優勝を経験しているグエリエリは、ピットレーンからレースをスタートしました。1度ならず2度までも集団を追い抜く勢いをみせましたが、ドライブスルー・ペナルティーを科せられてしまい、レース2を12位で終えました。

グエリエリは、レース1ではトップのモンテイロとわずか1秒未満のタイム差で4位を獲得しています。

チームランキングではALL-INKL.COM Münnich Motorsportが2位。6ポイント差でALL-INKL.DE Münnich Motorsportが3位となっています。


Tiago Monteiro
Tiago Monteiro 18
ALL-INKL.DE Münnich Motorsport
シーズンを優勝からスタートできたことはとてもすばらしい気分です。今日はアドレナリンを多く感じる一日でした。頭で組み立てたプランがすべて叶う、そんなすばらしいレースでした。このニュルブルクリンクではなかなか起こらないことです。スタートでポジションをいくつか下げてしまいましたが、トップ4を走るマシンと変わらないリズムで走行できていたので、ついていくことに専念しました。そして前方のマシン同士が接触した隙を突いて、2番手にポジションアップをすることができました。あとはトップを走行していたイヴァン・ミュラー(Lynk & Co)をかわすために最後仕掛けるタイミングを狙っていました。お互い公平に戦うことができると分かっていたので、彼とはとてもクリーンでいい争いができたと思います。すばらしいマシンを用意してくれたALL-INKL.DE Münnich Motorsportのチームのみんな、そしてオフシーズンの間にアップデートを施してくれたJAS Motorsportのみなさんに感謝をしています。

Attila Tassi
Attila Tassi 9
ALL-INKL.DE Münnich Motorsport
レース1ではマシンをダメージなく温存しておきたかったので、スタートでリスクを負わずに注意してレースを進めました。ノルトシュライフェでのマシンのバランスは完ぺきとはいえませんでしたが、ペースはとてもよく走行できていたので、周回ごとにオーバーテイクを繰り返し、12番手にポジションを上げてレースを終えることができました。レース2も同じくリスクを負うことなくスタートし、順調に6番手まで追い上げ、ファイナルラップ前にもう2ポジションアップをして4番手につけました。その直後バイブレーションを感じ始めたので、無理をせず4番手をキープしながら走行しました。悔しい結果となってしまった予選の後に問題を改善し、よい結果を獲得できたレースウイークとなり、うれしいと同時にチームに感謝しています。

Néstor Girolami
Néstor Girolami 29
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
総合的にはよいレースウイークになったと思います。もちろんポールポジションを守り切ってレースを終えることができればよかったのですが、スタートで遅れをとってしまいました。いつもと同じ手順でスタートをしたのですが、ストールを起こしてしまいました。そのあとにポジションを守ろうと必死に応戦しましたが、公平に戦うため1コーナーで十分なスペースを空けていたため守りきることができませんでした。前方2台のマシンに追いつこうと続きましたが、1周目でフロントタイヤを使いすぎてしまった感覚があり、そのあとは3番手をキープすることに専念して走行をしました。ティアゴ(モンテイロ)の優勝はとてもうれしく、彼だけではなく、彼のチームにもおめでとうと伝えたいです。予選でもポイントを獲得し、このレースウイークで多くのポイントを得ることができたので、チャンピオンシップに向けて幸先のよいレースウイークにすることができました。

Esteban Guerrieri
Esteban Guerrieri 86
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
うれしくも悔しい土曜日でした。レース1のファイナルラップでは集団の中、前方のマシンたちがワイドに出た隙を縫って、4番手までポジションを上げることができました。表彰台まであと一歩でしたが、ティアゴ(モンテイロ)の優勝を見られたことはとてもうれしかったです。残念ながら、レース2はスタート前にトラブルが起きてしまいました。ピットレーンまで押されていったときに突然マシンがスタートしたので、解決がもう少し早ければと悔やまれました。レース1と2の間に改善をして、とてもいいマシンに仕上げることができ、優勝を狙えるマシンだと感じました。起こってしまったことは仕方がないことであり、このレースウイークにチームが力を尽くしてくれた努力と結果にとても満足しています。
また、人生で一番すばらしい贈り物になる「息子の誕生」がもう数週でやってきます。楽しみで仕方がありません。第2戦までの時間は、生まれてくる息子と家族のために使い、そして再びレースを迎えたいです。


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