Honda Racingドライバー、WTCRハンガリー大会に向けて再始動
Hungaroringホームラウンドで有力視されているアッティラ・タッシをはじめ、4人のHonda Racingドライバーが、今週末のFIAワールド・ツーリングカー・カップ第3戦ハンガリーに臨みます。
第2戦ドイツ大会で予定されていた2レースは、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェの安全上の理由で開催見送りとなったため、ハンガロリンクで行われる今大会が実質的には2戦目となります。また、9週間の間に5戦が開催されるヨーロッパラウンドの初戦でもあります。
全長4.381kmのハンガロリンクは、CIVIC Type R TCRが歴史的に強いとされているサーキットですが、今回は最大となる40kgのコンペンセーションウエイトを搭載するため、勝負の行方は定かではありません。
今回のコンペンセーションウエイトは、フランス・ポー市街地で行われた開幕戦の結果により決定されたもので、ニュルブルクリンクでの予選結果（Honda勢最上位が8位）が反映されているものではありません。
LIQUI MOLY Team Engstlerのアッティラ・タッシはホームラウンドとなる今週末、クリーンな走りで今シーズンを軌道に乗せる狙いです。ポー、そしてニュルブルクリンクで速さを見せたタッシ。2018年に母国ハンガリー戦でWTCRにデビューし、またその一年前には同じサーキットで、TCRインターナショナルシリーズにおいてCIVIC Type R TCRを駆り優勝を果たしています。
チームメートのティアゴ・モンテイロも2017年の世界ツーリングカー選手権(WTCC)でJAS Motorsport Civic WTCCに乗り、ハンガロリンクで優勝を果たしています。タッシ同様、モンテイロも今週末は堅実な走りでチャンピオンシップポイントを獲得する狙いです。
ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのネストール・ジロラミは、先月のポー戦でポール・トゥ・ウインを果たしたため、チャンピオンシップリーダーとしてハンガリー戦に挑みます。2019年のハンガロリンクでは、WTCRドライバーとしてのデビュー2戦目でダブルウインという最高の結果を出しています。
チームメートのエステバン・グエリエリも、ハンガロリンクで2020年にHonda勢が予選でトップ4を独占したときの一人です。グエリエリは現在総合3位で、ジロラミとのポイント差はわずか7ポイント、2位との差は1ポイントです。
ホーム戦でファンの前で走ることにプレッシャーは特に感じませんが、一番いい走りを見せたいモチベーションにはなるので、できるだけ多くの観客を期待しています。ハンガロリンクではまだWTCRで優勝していませんが、TCRインターナショナル、しかもCIVIC Type R TCRで優勝したので、その時の観客の反応は凄かったことは記憶しています。去年、初めてWTCRで勝った時の喜びは、ホームで優勝したら何倍あるんだろうと、想像すらつかないほどです。簡単ではありませんが、優勝は狙えると思います
ポーでのトリッキーな週末、ニュルブルクリンクでの難しい判断の数々と続きましたが、今週末のハンガロリンクではいい結果を出し、今シーズンを再びキックオフしたいと思います。とはいえ、ほかのマシンより重いコンペンセーションウエイトもあり、簡単ではないと思います。しばらくは毎週末のようにレースが続くので、今のうちにできるだけいいスタートを切り、いい流れを持ったまま行きたいと思います。モチベーションは最高レベルで、チームとマシンへの理解を深める努力を続けます
チャンピオンシップリーダーではありますが、まだシーズン序盤でもあり、まだまだレースはあります。チームは非常に優秀で、満足しています。ニュルブルクリンクでは完璧ではありませんでしたが、コンペンセーションウエイトを考えると、いいパフォーマンスが出せて、パッケージとしてのバランスもよかったと思います。先週、スロバキアリンクでもいいテストができたので、重いコンペンセーションウエイトに関わらず、今週末も自信を持っていいと考えています
ニュルブルクリンクが残念ながら早く切りあがりましたが、レーシングドライバーとしてはできるだけサーキットを入念に調べたいので、早めにハンガロリンクに来られたのは結果的によかったと思います。まだコンペンセーションウエイトの影響がいろいろと不明で、サーキットにもよるのでどうなるか分かりませんが、ハンガロリンクでは過去、特に2年前はいい結果を残していますので、同じようにいい結果を狙います
