HondaドライバーがWTCRシリーズ最終戦に意欲
Hondaドライバーのネストール・ジロラミ、エステバン・グエリエリ、ティアゴ・モンテイロ、アッティラ・タッシは、今週末サウジアラビアで開催されるFIAワールド・ツーリングカー・カップで、最高の形でシーズンの幕を閉じることを目指します。
5年間にわたった、現行のWTCRシリーズの最終戦となる今大会。23番目の開催地となるジェッダ・コーニッシュ・サーキットが、WTCR終幕の地となりました。F1サウジアラビアGPが開催される全長3.450kmのストリートサーキットは、今回初めてWTCRのナイトレースで使用されます。
Hondaドライバーは4人とも、2018年から始まったWTCRシリーズにおいてHondaカスタマーチームから参戦。過去4シーズンはずっと同じドライバーラインアップで戦ってきました。
現在ドライバーズランキング2位のジロラミは、今週末ドライバーズタイトルを勝ち取る可能性をわずかに残しています。
ALL-INKL.COM Münnich MotorsportのCivic Type R TCRに乗るジロラミは、これまでに2勝と3回のポールポジションを獲得し、今シーズンは好調です。獲得可能なポイントは残り65ポイントで、トップを60ポイント差で追っているジロラミ。Civic Type R TCR にとって相性がよさそうなサウジアラビアのサーキットで、最大限の力を引き出せるかが焦点となっています。
グエリエリのWTCRでの戦績は数多く、シリーズ史上最多の10勝、最多出走記録(105回)、最多得点(1103点)、5シーズンの参戦で25回の表彰台を獲得するなど、他のドライバーの追随を許しません。前回のバーレーンで2位を獲得したグエリエリは、シーズン最終戦に向けて勢いを取り戻しています。
また、2018年にHondaのホームサーキットである鈴鹿で、1年以上にわたる負傷からの復帰を果たしたモンテイロも、WTCRを語る上では欠かせない存在となっています。モンテイロは翌シーズンにはフル参戦を果たし、地元ポルトガルのファンの前で感動的な勝利を収め、その年の鈴鹿でポールポジションを獲得、2021年にはニュルブルクリンクで見事な走りを見せて2勝目を挙げました。今年は楽なシーズンとはなっていないものの、ジェッダのサーキットの特性上、競争力が高いと見込まれています。
LIQUI MOLY Team Engstlerのチームメートであるタッシは、2019年のポルトガル大会でWTCR参戦わずか7戦目、19歳でポールポジションを獲得、WTCR史上最年少記録をマークしました。タッシは昨年のエストリルでWTCR初勝利、さらに3回の表彰台を獲得しており、サウジアラビアではこの記録を更新する狙いです。
ジェッダでのスケジュールは、金曜日の夕方に1時間のFP0テストセッションから始まり、土曜日午後にFP1、FP2が行われます。予選は現地時間の18:30から行われ、レース1は日曜日の19:45、レース2は22:15からスタートします。