Civic Type R TCRは最速のマシンだとは言えなかったレースウイークでしたが、グエリエリは今日のレースで23ポイントを獲得、チャンピオンシップのポイントリーダーであるヤン・エアラッシ(Lynk & Co)の背中を捉え続けています。
グエリエリはオープニングレースとなるレース1で4位を獲得、チームメートのネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)はあとに続く5位を獲得しました。
レース1でトップ5を獲得した2台は、レース2でも好成績を期待させました。しかし、最後の数周でレースは波乱の展開となりました。
団子状態となって走行する中で、グエリエリはシケインでの混乱に巻き込まれ7番手まで順位を落としてしまいました。前方にいたポイントリーダーのエアラッシをオーバーテイクしようと最終ラップまでアタックを続けましたがコースを横切るようにラインをブロックされ、グエリエリはそのまま7位でチェッカーフラッグを受けました。
このレースウイークにて23ポイントを獲得したグエリエリは、トップと22ポイントの差で3位につけており、チャンピオン獲得も視野に入れたポジションをキープしながら、残り2戦を戦うことになります。
レース1を5位で終えたジロラミは、レース2では完ぺきなスタートを決め、グエリエリとエアラッシを一気に追い抜き5番手までポジションアップしました。
途中グエリエリを先行させたジロラミは、後方の集団からチームメートを守る役目を担いながら走行をしました。
そのまま6位でゴールすると思われましたが、レース中盤にさしかかるとペースが落ちてしまいます。結果として、タイヤのデラミネーション(トレッド剥離)によるサスペンショントラブルでレースを終えることになってしまいました。
望んでいた結果ではなかったものの、ALL-INKL.COM Münnich Motorsportはチームチャンピオンシップランキングの2位をキープしています。
ティアゴ・モンテイロ(ALL-INKL.DE Münnich Motorsport)にとってはジェットコースターのような目まぐるしい一日となりました。レース2の12位という結果は、彼のポテンシャルからほど遠いものでした。
レース1を10番手からスタートしたモンテイロは、すばらしいスタートを決めて8番手争いを繰り広げましたが、3コーナーのヘアピンに差し掛かるところで横から接触に遭ってしまいました。
右のリアサスペンションがその衝撃でダメージを受けてしまい、モンテイロはなす術もなく高速でタイヤバリアに突っ込み、クラッシュしてしまいます。
しかし、レース2までのわずかな時間で最大限の修復作業にあたり、チームはピットレーン閉鎖の30秒前にマシンを送り出すことに成功。モンテイロは無事に11番グリッドに着くことができました。
レース2でもトップ10内まで追い上げたモンテイロでしたが中盤でポジションを落としつつも、チェッカー前には再びポジションアップを果たし12位でチェッカーを受け、懸命に作業を行ったチームに4ポイントを持ち帰りました。
チームメートであるアッティラ・タッシ(ALL-INKL.DE Münnich Motorsport)はレース1で大きな衝突に巻き込まれながらも12位でフィニッシュしました。
18番手からレース1をスタートしたタッシは、序盤のコーナーで順位を5つ上げることに成功しましたが、アウトから他のマシンに衝突されてしまいました。
しかし、リタイアすることなくレースを継続し、チェッカー前にはポジションアップを果たし、12位で4ポイントを獲得しました。レース2は16位完走を果たしました。