Qualifying
WTCR 2022
Round 6

第6戦イタリア、ジロラミが今季2度目のポールポジションを獲得

it Autodromo Vallelunga

FIAワールド・ツーリングカー・カップ第6戦がイタリアのヴァレルンガ・サーキットで開幕を迎えました。Honda Civic Type R TCRで参戦するHondaドライバーのネストール・ジロラミが、今日行われた予選にて自身今季2度目のポールポジションを獲得しました。

第6戦イタリア、ジロラミが今季2度目のポールポジションを獲得

燃えるような暑さの中、3.222kmのヴァレルンガサーキットで予選が行われました。とてもタイトな争いを繰り広げていた中、ポールポジションシュートアウトで最後にベストラップを叩き出したジロラミは、0.25秒近くの差を付けてポールポジションを勝ち取りました。

ジロラミは自身のWTCRでのキャリア5度目のポールポジションを獲得し、同シーズンで2度のポールポジションを獲得するのは初めてでした。

予選で10ポイントを獲得したジロラミは、この予選でチャンピオンシップのポイントリーダーとの差を縮めることができました。

またジロラミは、ヴァレルンガ・サーキットの有名な左右によじれる高速コーナーである「トリンセアコーナー」で最速タイムを出したドライバーに贈られる「トリンセア・ヒーロー・トロフィー」を獲得しました。

ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのチームメートであるエステバン・グエリエリもQ3まで進出を果たし、ジロラミの予選での活躍をサポートしました。

Q1・Q2で最速となったグエリエリはターボトラブルのためQ3では5番となりましたが、今季3度目のQ3進出を果たした予選では6ポイントを獲得することができました。
LIQUI MOLY Team Engstlerのアッティラ・タッシは惜しくもわずか0.070秒差でQ3進出を逃してしまいましたが、自身の今季ベストグリッドである6番手を獲得しました。



Q2終了時にチェッカーフラッグが振られるまでにもう1周コントールラインを通過できずに終えたタッシでしたが、Q1で2番手となったことで予選ポイントを獲得しました。

タッシはFP2中の他車への侵害により3グリッド降格ペナルティーを受けることになり、明日のレース1は9番手から、そして一部リバースグリッドで行われるレース2を5番手からスタートします。

金曜日に行われたテストセッションから好調を見せていた同じくLIQUI MOLY Team Engstlerのティアゴ・モンテイロは予選を16番手で終え、惜しくも持っているポテンシャルを十分に発揮できない結果となりました。

予選に向けてのすべてのセッションでトップ10をマークし好調を見せていたモンテイロでしたが、Q1中に使用した2・3セット目のニュータイヤでグリップがつかめず、予選は期待した結果を出せずに終えることになりました。


Néstor Girolami
Néstor Girolami 29
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
まずは、完ぺきな仕事をしてくれたALL-INKL.COM Münnich Motorsportの皆に祝福を伝えたいです。すばらしいマシンを用意してもらうことができ、限界まで攻めて走ることができました。Q3で常に速さをみせている現ポイントリーダーとの差は40ポイントあり、その差を縮めるのは今しかないと思っていました。明日にはまだ長く暑い2レースが待ち受けています。特に今年は昨年よりもレース距離が長くなっているため、タフなレースになるでしょう。しかしポールポジションからクリーンエアーでスタートできることは、エンジンとタイヤを守るのに優位な条件でレースができそうです。 

Esteban Guerrieri
Esteban Guerrieri 86
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
どのセッションでも目標であったトップ10入りを果たすことができ、総合的にはよい予選になりました。それまでの調子がよかっただけに、ポールポジションを目指していたQ3は少し悔しい結果となってしまいました。Q2の終盤にターボにヒビが入り、その影響があり第1セクターで0.2秒も差がついてしまいました。しかしチームとジロラミのポールポジションはうれしい結果です。2レース共に5番手と6番手は悪いスタート位置ではないので、決勝でよい結果につなげられるようにがんばります。

Attila Tassi
Attila Tassi 9
LIQUI MOLY Team Engstler
ここでテストする機会がなかったにもかかわらず、一日を通してマシンのセットアップを改善することができ、とても充実した一日になりました。予選になるとマシンの手応えはとても改善され、その背中を押すようにペースもよくなりました。コース上はとても狭く位置取りがとても難しかったです。しかし今季ベストグリッドを獲得することができ、レース1ではグリッド降格となりましたが、ポイントを獲得するのに優位なポジションからスタートすることができます。日曜日はより多くのポイントを獲得することを目標に戦います。 

Tiago Monteiro
Tiago Monteiro 18
LIQUI MOLY Team Engstler
よい結果を期待できるパフォーマンスを見せていただけに、またフラストレーションの溜まる日となってしまいました。テストやFPのどのセッションでもトップ10入りをし、ラップタイムも余裕を残してよいタイムを出すことができていました。予選でニュータイヤを装着し、最初の周はグリップレベルもバランスもよく手堅い感触でした。しかし2・3セット目ではグリップがつかめずプッシュすることができませんでした。FP2以降はほぼセットアップの変更をしていなかったので、何が原因かを他で解析してもらう必要があります。悪い走行であったわけでもなく、マシンに問題もなく、データ上では余裕をもってトップ5入りできるパフォーマンスを見せていたために、頭を悩まされる結果となりました。なにが問題かを追求する必要があります。



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