トリッキーなニュルブルクリンクの予選でジロラミがトップ10入りを果たす
FIA世界ツーリングカー選手権のポイントリーダーであるネストール・ジロラミは、今日短縮されて行われたニュルブルクリンクでの予選で8番手を獲得しました。
![トリッキーなニュルブルクリンクの予選でジロラミがトップ10入りを果たす](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/32540/conversions/2022_wtcr_germany_0371-large.jpg)
ジロラミはタイヤ剥離に苦しんだHondaドライバーの一人でしたが、リバースグリッドで行われるレース1の3番手スタートを獲得することができました。
予選に先立ちタイヤサプライヤーであるグッドイヤーから持ち込まれた新しいタイヤを試す15分間のテストセッションが行われました。30分間の予選でジロラミは1周目に最速タイムをマークしました。
一時はトップ3内のタイムをマークしていましたが、ジロラミのHonda Civic Type R TCRの右フェンダーが破損したと同時に、最終セクターでのタイヤ剥離に苦戦を強いられました。
予選セッション序盤ですでにスプリッターの交換を行っていましたが、ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのチームクルーたちはすぐにジロラミのマシンの修復作業に取り掛かり、2度目のアタックのためコースへ送り出しました。ジロラミはセクター2で最速タイムをマークしましたが、前方のマシンがクラッシュをしたためアタックを中断せざるを得ませんでした。
同時にチームメートであるエステバン・グエリエリも、アタック2周目にタイムを伸ばすことができず13番手となりました。
グエリエリは最初の周回でオーバーステアが出てしまいましたが、2周目ではフルークプラッツでコース外に飛び出してしまうまではタイムの改善を見せていました。
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LIQUI MOLY Team Engstlerのアッティラ・タッシとティアゴ・モンテイロも、ジロラミと同じくタイヤ剥離に悩まされた予選になりました。
木曜夜に行われたFP2にてトップタイムとなったタッシは、予選アタック2周目に最初の4セクターのタイムで好調を見せ期待がかかりました。
しかしドッティンガー・フーエからティアガルテンへ向かう際に発生した左フロントタイヤのトラブルにより、そのまま周回を終えることになりました。
これによって1周目のタイムが予選での自己ベストとなり、結果は14番手となりました。
チームメートのモンテイロは最後のアタックラップでタイムの改善を見せていましたが同じくタイヤ剥離に苦戦し、タッシの後方である16番手となりフラストレーションの溜まる予選になりました。
![Néstor Girolami](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/31093/conversions/2022_wtcr_france_0066-thumb.jpg)
予選前のテストセッションでスプリッターにトラブルが出て、予選の序盤に交換を行ったため時間を少しロスしてしまいました。チームは迅速に修復を行ってくれましたが、スプリッターが最後までもつかどうかが心配でした。最初の周で時速200km以上の速度になるとバイブレーションが発生し、最後までもつよう祈りながら走りました。しかし残念なことにドッティンガー・フーエで左フロントタイヤ剥離のトラブルが発生してしまいました。最終コーナーでアンダーステアになってしまったため、タイムを落としてしまうことになりました。最後のアタックは途中までタイムを改善できていたものの、前をゆくマシンがクラッシュをしてしまいアタックを途中で終えることになりました。もっいい位置を狙えたはずでしたが、トラブルを乗り越えてのトップ10入りは満足のいく結果です
![Esteban Guerrieri](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/31092/conversions/2022_wtcr_france_0103-thumb.jpg)
1周目から2周目に向けて正しい判断ができなかったようです。最初の周は悪くはなかったのですが、コースの重要なセクションでオーバーステアが出てしまいタイムをロスしてしまいました。セクター1、2では好調だったのですが、フルークプラッツで時速220kmで加速中にリアが抜けてしまい、芝生へ飛び出してしまいました。そこで流れを失ってしまいリカバーを試みたのですが、他のコーナーでオーバーステアが出てしまったためタイムを伸ばせずに終わってしまいました。トップ10入りができず悔しい予選になりましたが、明日のレースで取り戻せるようにがんばります
![Attila Tassi](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/31089/conversions/2022_wtcr_france_0020-1-thumb.jpg)
昨日のFP1ではニュータイヤで満足に走ることができなかったにも関わらず、マシンのバランスには手応えを感じていました。ノルドシュライフェで特に2箇所滑りやすい場所があるので、最初の周は堅実に走りました。2周目の滑り出しはあまりよくありませんでしたが、ノルドシュライフェでのマージンを利用し、大半はうまくまとめられていました。すでにニュータイヤにしてはフィーリングが少し悪くなっていると感じていたのですが、ドッティンガー・フーエに入ったところタイヤ剥離が発生し、以降は走行不可能をなってしまいました。悪い流れが続いていますが、あきらめずに最大限の力で戦い続けます
![Tiago Monteiro](https://d3dup97zc5osq9.cloudfront.net/production/31088/conversions/2022_wtcr_france_0051-thumb.jpg)
皆がスポーツ精神に則りベストを尽くして戦っていますが、時に冷静になって背負っているリスクを思い出さなくてはなりません。私やアッティラ(タッシ)を含む何人かのドライバーはニュータイヤで問題が発生し後方に沈んでしまい、パフォーマンスを十分に発揮できずに終わってしまいました。自分たちのコントロール外のことが原因というだけでなく、ドライバーにとって危険な状況につながる事でもあるので、とても悔しいです。どのようなオプションがあるかは分かりませんが、安全面を考慮して再考する必要があると思います
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