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WTCR 2022
Round 6

Honda Racingドライバー、WTCR初開催のヴァレルンガへ

it Autodromo Vallelunga

Honda Racingドライバーは今週末、FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)初開催となるイタリア・ヴァレルンガでのレースに挑みます。

Honda Racingドライバー、WTCR初開催のヴァレルンガへ

ローマの北、ヴァレルンガにある全長3.222kmのサーキットは、ツーリングカーレース史上に残るバトルが数多く繰り広げられた場所です。また、2019年にFIAモータースポーツ・ゲームスが初開催されたサーキットでもあり、TCR規定のマシンを使ったツーリングカー・カップでは、Honda Civic Type R TCRがレース2で3位表彰台を獲得しています。

Hondaの両カスタマーチームは、7月のポルトガル大会で表彰台を獲得した勢いを保ったままイタリアに向かいます。

ネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)は、ポルトガルで今シーズン3度目のトップ3フィニッシュ。チャンピオンシップではHondaドライバーのトップとしてヴァレルンガ大会に挑みます。第2戦以来Civic Type R TCRに課せられていたコンペンセーションウエイトが今大会から軽減されるため、ジロラミは他のHondaドライバー同様、自信を持って今週末に挑みます。

チームメートのエステバン・グエリエリは、ポルトガル大会の予選で強いられた苦い経験を跳ね除け、イタリアに向かいます。グエリエリは、ヴァレルンガ・サーキットでのレース経験があり、ジュニア・シングルシーター時代の2003年に2度優勝しています。

ティアゴ・モンテイロは今週末初めてヴァレルンガでレースをしますが、2016年にはWTCRのプレシーズンテストをしたことがあり、また同サーキットでF1マシンのテストも行いました。今シーズンの成績は理想からかけ離れていますが、LIQUI MOLY Team Engstlerチームと共に一歩でも前進する意気込みです。

チームメートのアッティラ・タッシもヴァレルンガでのレースは初めてですが、第5戦で今シーズンのベストフィニッシュを果たした勢いがあります。ポルトガルではWTCR100戦目となったレース2で2位を獲得し、LIQUI MOLY Team EngstlerがHondaカスタマーチームになってから初となる表彰台を獲得しました。

ヴァレルンガ大会の週末はまず、金曜の午後に1時間のテストセッションが予定され、土曜午前9時スタートのFP1セッション以降は通常のスケジュールが組まれています。

今週末のレースは、Hondaの長年のモータースポーツパートナーであり、Civic Type R TCRを製作するビルダーでもあるJAS Motorsportにとって、ホームレースとなります。


Néstor Girolami
Néstor Girolami 29
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
コース中盤にある高速S字など、難しく、またエキサイティングなサーキットをツーリングカーでレースできることは非常に楽しみです。ヴァレルンガではテストしたことがあるので、仮に気温が違ったり、テストセッションでみんなが慣れたとしても、前もって知識があるだけいいベースラインとして使えそうです。今週末はクルマが軽くなるので、トップとのギャップを狭めようと思います。オーバーテイクが難しそうなサーキットなので、予選でいい結果を出すことが重要となり、最低でもQ3に進める努力をします

Esteban Guerrieri
Esteban Guerrieri 86
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
ヴァレルンガでは、2003年に2度優勝したいい思い出もあり、今週末はその時と同じレイアウトです。高速だけどスムーズではない第1コーナーや、バックストレートのトリンシア左コーナーなど、チャレンジングで楽しいサーキットです。とても好きなサーキットですが、気温が上がりやすく、タイヤの摩耗も激しくなりかねないので、天候には気を配ろうと思います。ここ数レースはいい結果を出せていないので、できればポイントをがっちり取ろうと思います。今シーズン初表彰台か、初勝利がベストです

Tiago Monteiro
Tiago Monteiro 18
LIQUI MOLY Team Engstler
ヴァレルンガは、今シーズンの中では異色なサーキットで、古典的なサーキットにモダンなフィーチャーを加えた感じです。ヴァレルンガでレースをしたことはありませんが、数年前Civic WTCCのテストをしたことはあります。イタリアに戻ることはうれしいのですが、Civic Type R TCRがどれくらいのパフォーマンスが出せるかは未知数です。前戦のヴィラ・レアルはストリートサーキットで今回と異なりますが、気になった部分を改良し続けます。ヴァレルンガは典型的なコースですが、我々のマシンにとってはおもしろいコーナーがありそうで楽しみです 

Attila Tassi
Attila Tassi 9
LIQUI MOLY Team Engstler
今シーズンは好ましくないスタートとなりましたが、ポルトガルで初表彰台を獲得できたので、この勢いで残りのシーズンはいい結果を出し続けられるように戦います。ヴァレルンガは新たなサーキットですので、あまり期待は上げないようにはしていますが、コンペンセーションウエイトが軽くなることは、特に最終セクターの低速コーナーでトラクションがよくなるので大きなプラスです。金曜日にテストできることはありがたく、早くサーキットに慣れることが楽しみです


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