ALL-INKL.DE Münnich Motorsportの2人がそれぞれ優勝の可能性を持ってスタートしたレース2。タッシは2021年シーズンでチームが2度目の優勝を果たすことを目標に、自分の仕事をしようと決めていました。
4番手からスタートしたタッシは、スタート後2番手に浮上、1コーナーでは後ろから追突に遭いながらもポジションを守り切りました。レース終盤、トップを走行していたチームメートのティアゴ・モンテイロがボンネットの緩みでスロー走行、後方を走るマシンを妨げてしまう前に、タッシはモンテイロを追い抜きトップへと浮上しました。
同じく1コーナーで追突にあったレース1では7位を獲得し、タッシはポルトガルでの第2戦で一番多くのポイントを獲得した選手となり、ドライバーチャンピオンシップではトップから5ポイント差で2位となりました。
明暗が分かれたALL-INKL.DE Münnich Motorsportのガレージ内では、レース2でタッシの優勝を喜ぶ一方、モンテイロの不運な結果に落胆する姿もありました。
集団から3秒以上の差をつけてトップを走行していたモンテイロは、レース周回残り6周あまりとなった終盤、ボンネットの緩みの修復のため急きょピットインをし、レース2を18位で終えました。しかしレース1では4位を獲得したモンテイロは、トップと10ポイント以内という僅差でドライバーチャンピオンシップ5位につけています。
エステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)はレース2をポールポジションからスタートしましたが、スタート直後のオープニングラップで集団に巻き込まれ、中団までポジションを落としてしまいました。セーフティカーが導入されレース16周目にリスタートされると、アルゼンチン人ドライバーのグエリエリはポジションアップを図り、Honda CIVIC TCRと共に8位でチェッカーを受けました。
2大会連続で、より多くのポイントが望まれていながらも逃してしまったグエリエリ。しかし、レース1での5位、レース2での8位という結果により、ドライバーチャンピオンシップでモンテイロと同率5位で第2戦を終えています。
ネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)はレース1にて、1コーナーのブレーキング時に接触に遭いマシンのフロントエンドにダメージを負い、リタイアを余儀無くされました。
The ALL-INKL.COM Münnich Motorsportはレース2に向けてマシンの修復を行うためパルクフェルメの解放申請を行いました。そのため、ジロラミはペナルティーとしてレース2のスタートグリッド3番手を放棄することになりましたが、最後尾から13位まで追い上る健闘を見せました。
これまでの2大会で108ポイントを獲得したALL-INKL.DE Münnich Motorsportはチームランキングで初めてトップとなり、続いてALL-INKL.COM Münnich Motorsportは3位につけ今シーズン好調を見せています。