Race 2
WTCR 2021
Round 2

アッティラ・タッシがレース2でWTCR初優勝!チームランキングトップに浮上

pt Circuito do Estoril

アッティラ・タッシはエストリルで行われた日曜日のレース2にて、FIA ワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)での初優勝を果たしました。これによりALL-INKL.DE Münnich Motorsportはチームランキングでトップとなりました。

アッティラ・タッシがレース2でWTCR初優勝!チームランキングトップに浮上

ALL-INKL.DE Münnich Motorsportの2人がそれぞれ優勝の可能性を持ってスタートしたレース2。タッシは2021年シーズンでチームが2度目の優勝を果たすことを目標に、自分の仕事をしようと決めていました。

4番手からスタートしたタッシは、スタート後2番手に浮上、1コーナーでは後ろから追突に遭いながらもポジションを守り切りました。レース終盤、トップを走行していたチームメートのティアゴ・モンテイロがボンネットの緩みでスロー走行、後方を走るマシンを妨げてしまう前に、タッシはモンテイロを追い抜きトップへと浮上しました。

同じく1コーナーで追突にあったレース1では7位を獲得し、タッシはポルトガルでの第2戦で一番多くのポイントを獲得した選手となり、ドライバーチャンピオンシップではトップから5ポイント差で2位となりました。

明暗が分かれたALL-INKL.DE Münnich Motorsportのガレージ内では、レース2でタッシの優勝を喜ぶ一方、モンテイロの不運な結果に落胆する姿もありました。

集団から3秒以上の差をつけてトップを走行していたモンテイロは、レース周回残り6周あまりとなった終盤、ボンネットの緩みの修復のため急きょピットインをし、レース2を18位で終えました。しかしレース1では4位を獲得したモンテイロは、トップと10ポイント以内という僅差でドライバーチャンピオンシップ5位につけています。

エステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)はレース2をポールポジションからスタートしましたが、スタート直後のオープニングラップで集団に巻き込まれ、中団までポジションを落としてしまいました。セーフティカーが導入されレース16周目にリスタートされると、アルゼンチン人ドライバーのグエリエリはポジションアップを図り、Honda CIVIC TCRと共に8位でチェッカーを受けました。

2大会連続で、より多くのポイントが望まれていながらも逃してしまったグエリエリ。しかし、レース1での5位、レース2での8位という結果により、ドライバーチャンピオンシップでモンテイロと同率5位で第2戦を終えています。

ネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)はレース1にて、1コーナーのブレーキング時に接触に遭いマシンのフロントエンドにダメージを負い、リタイアを余儀無くされました。

The ALL-INKL.COM Münnich Motorsportはレース2に向けてマシンの修復を行うためパルクフェルメの解放申請を行いました。そのため、ジロラミはペナルティーとしてレース2のスタートグリッド3番手を放棄することになりましたが、最後尾から13位まで追い上る健闘を見せました。

これまでの2大会で108ポイントを獲得したALL-INKL.DE Münnich Motorsportはチームランキングで初めてトップとなり、続いてALL-INKL.COM Münnich Motorsportは3位につけ今シーズン好調を見せています。


Attila Tassi
Attila Tassi 9
ALL-INKL.DE Münnich Motorsport
長く困難な道のりではありましたが、初優勝を果たすことができてとてもうれしいです。もちろん、チームメートのティアゴ(モンテイロ)と共に表彰台に立てればさらによかったでしょう。ティアゴのマシントラブルの後、レースが残り何周あるのか分からず、永遠に続いているような感覚になりました。無線トラブルがあったことで事態が把握することが難しかったのです。その状況の中でできたことは、2つのストレート前のコーナー出口に気をつけ、他車が追い抜くチャンスを作らないことに集中して走行することでした。ALL-INKL.DE Münnich Motorsport、そしてHondaの皆さんのすばらしい仕事のおかげで優勝でき、とても感謝しています。なんてすばらしい気分なんだろう!

Tiago Monteiro
Tiago Monteiro 18
ALL-INKL.DE Münnich Motorsport
アッティラ(タッシ)優勝おめでとう。共に表彰台に登れるかもしれないと思うと毎度なにかが起きてしまう気がしていますが、彼の優勝は本当にうれしいです。期待をしていた結果ではありませんでしたが、仕方がないことだと思っています。優勝を逃してしまったことは残念ですが、今まで何度もこのようなことは経験してきています。今の辛い時間を耐えて、また気持ちを入れ替えて進みたいと思います。勝てる要素は多く持ち合わせていると感じていますが、チャンピオンシップまでの道のりはまだまだ長いです。しかしタイトル争いは僅差の中、十分に戦えるいいパッケージでマシンは仕上がってきているので、引き続きチャンピオンシップに向けてがんばります

Esteban Guerrieri
Esteban Guerrieri 86
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
このレースウイークは予想されていた結果とはなりませんでした。レース1ではいくつかポジションを上げて終えることができましたが、一番フォーカスしていたのはレース2でした。2つのことを同時に対処しなくてはならなかったため困難な状況ではありましたが、スタート後にポジションを落としてしまったことは自分の責任です。ポールポジション(PP)の位置からライトが見えづらく、頭を下げなくてはなりませんでした。また同時にエンジンのレブに問題があったのです。ライトを見るために頭を下げた時にはすでにライトは消えていて、スタートが出遅れてしまい集団に飲み込まれてしまいました。それでもレースは楽しむことができました。オーバーテイクを何台もすることができましたし、マシンも調度よく決まっているように感じました。ただPPからスタートしたことを、よりよい結果につなげることができなかったことが悔やまれます。しかしチャンピオンシップ争いはまだ僅差での戦いができています。そしてなにより、アッティラ(タッシ)の優勝おめでとう!

Néstor Girolami
Néstor Girolami 29
ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
レース1では1コーナーでタイヤをロックさせてしまい、残念ながらポイント獲得のチャンスを失ってしまいました。パークフェルメでの修復作業に時間が足りず、レース2は最後尾からのスタートとなってしまいました。しかし他車とのいい争いでクリーンなレースができて13位まで巻き返して終えることができたのは、当初の目指していた結果ではなかったにしろ、いいリカバリーができたのではないでしょうか。ティアゴ(モンテイロ)が母国での優勝を逃してしまったことはとても残念ですが、アッティラ(タッシ)の優勝はとても喜ばしい結果です。彼の走りは優勝するにふさわしいすばらしい走りでした。コンペンセーションウエイトが最大重量になるアラゴンでの次戦はタフな一戦になりますが、トップ10以内を常に目指し、チームと共に準備を整えさらに強くなり第3戦を迎えたいと思います


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