ファンが選ぶHonda WTCRのお気に入りの瞬間
FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)に参戦するHondaチームのお気に入りの瞬間について、SNSでファン投票が行われました。
エステバン・グエリエリ、ネストール・ジロラミ、ティアゴ・モンテイロ、アッティラ・タッシの4選手体制による参戦は、2021年シーズンで3年目になります。
グエリエリのお気に入りの瞬間としてファンが選んだのは、2019年シーズン最終戦セパン大会での優勝です。
グエリエリはそのレースで、9番グリッドからスタートするとレッドフラッグ前にはトップになります。リスタート時には2番手になりますが、トップを奪い返しシーズン4勝目を挙げました。グエリエリの優勝により、最終戦の最終レースでシーズンチャンピオンが決定することになりました。
「チャンピオンがかかったラウンドでした。雨が降っていて、チームはタイヤ選択について検討していました」とグエリエリは振り返ります。
「チャンピオンへの道を繋ぐには、優勝する必要がありました。9番グリッドからスタートし、優勝を目指してプッシュしました。キャリアでベストとも言える走行で、1周目にトップに躍り出ることができました。その後にレッドフラッグが出て、2番手からの再スタートになりますが、再びトップになり優勝することができました」
「キャリアの中でも特別なレースになりました。その後のレース3でチャンピオンは逃しましたが、レース2では素晴らしい走りができました。自分にとっても特別なレースに投票してくれたファンには感謝しています」
ジロラミのお気に入りの瞬間としてファンが選んだのは、2020年シーズン第2戦ニュルブルクリンク大会の予選でのコースレコード獲得でした。
ジロラミは25.378kmに渡るニュルブルクリンクで8分51秒802のベストタイムを出し、TCRマシンによるコースレコードを3秒以上更新しました。
「日が落ち始め、雨が降り始める中での挑戦でした」とジロラミは振り返ります。
「予選の最終ラップで最後のチャンスだったので、プッシュしました。難しいコンディションの中でポールポジションを獲得できて、うれしかったです」
「ニュルブルクリンクでのポールポジション獲得は特別です。今シーズンもポールポジションを目指します。投票ありがとうございました」
モンテイロのお気に入りの瞬間としてファンが選んだのは、2019年シーズン第6戦ポルトガル大会での優勝でした。
母国ポルトガルで獲得した、ケガからの復帰後初の優勝は、モンテイロのキャリアの中でも特別なものになりました。
「2017年のケガから復帰後の初勝利であり、キャリアの中でも特別な優勝です」とモンテイロは振り返ります。
「ケガからの復帰は簡単ではありませんでした。しかし、開幕戦モロッコ大会の予選でトップ5に入ることができ、モロッコと同じストリートコースのポルトガルでもいい走りができる自信がありました」
「2016年のポルトガルでの初勝利よりも、感慨深い勝利でした。復帰後の初勝利をポルトガルのファンの前で達成することができました。投票してくれたファンのみなさん、ありがとうございます。この時のようないいレースをもっとしたいです」
タッシのお気に入りの瞬間としてファンが選んだのは、同じく2019年シーズン第6戦ポルトガル大会でした。この大会の予選でタッシはポールポジションを獲得しました。
タッシは予選2の全てのセッションでファステストタイムを記録し、レース2のスターティンググリッドでは所属チームのKCMGがフロントローを独占しました。
レース2ではモンテイロの活躍に反し、3周目でミスファイアに見舞われ、その後リタイアします。当時20歳のタッシは、WTCRの最年少ポールシッターになりました。
「とてもいいフィーリングで走ることができ、これ以上ない予選でした」とタッシは振り返ります。
「ポールポジションを獲得できただけでなく、WTCRの最年少ポールシッターにもなりました。チームメートのティアゴ(モンテイロ)が2番手に入り、決勝でフロントローに並んだこともうれしかったです」
「ポルトガルでまたいい走りをしたいです。今シーズンは観客入りでのレースが実現して欲しいですが、どんな状況でもファンのサポートに感謝しています」