土曜日に行われた予選は4人とも序盤で終えてしまうという波乱があり、どちらも後方からの追い上げのレースとなることが予想されていました。
しかしMünnich Motorsportはドライバー、そしてチーム全員が一丸となり、エステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)が、両レースでポイントを獲得するという結果を導くことができました。
グエリエリは土曜日に行われた予選で困難な状況ながらも16番グリッドを獲得しました。ポイント獲得を狙ってレース1はスタートから抜群の集中力を見せ、1周目には2台をオーバーテイクしました。
しかし60kgのコンペンセーションウエイトに加え性能調整(BoP)でさらに10kgを積んだグエリエリは、レース序盤で得たポジションを守り切ることが叶わず、15位でレースを終えることになりました。
グエリエリはレース2でも15番手から12番手へポジションアップし、後方から軽い接触に合いポジションを奪われながらも、レース終盤には11位というこのレースウイークで最上位の結果を獲得しました。しかしその後5秒のペナルティー加算により、13位という結果でレース2を終えています。
ネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)も同じくレース2ですばらしいスタートを見せ、19番手からスタートし15番手までポジションを上げることができました。ポイントをとり逃したと思われたジロラミでしたが、レース終了後に再審されたアクシデント等により、最終結果は12位となりポイントを獲得しました。
レース2で健闘を見せたジロラミでしたが、レース1はチームメートと同じく苦戦を見せた一戦となり、21番手からスタートし19位でレースを終えています。
ALL-INKL.DE Münnich Motorsportのティアゴ・モンテイロとアッティラ・タッシも、ジロラミに続いてレース2で健闘を見せモンテイロ14位、タッシ15位となりました。
レース後半のセーフティカーにより、ライバルをオーバーテイクするチャンスを得たモンテイロとタッシは、レース2でドライバーチャンピオンシップのポイントを無事に獲得することができました。
タッシはレース1を18位でフィニッシュ。スタート前の2度のピットレーン通過でドライブスルーペナルティーを受けたモンテイロは、レース1を21位で終えています。
次戦のWTCRの開催は3週間後、初開催となるアドリアインターナショナルレースウェイ、そしてWTCRは2021シーズンの折り返しを迎えます。