2021年に予定されているのは8ラウンド、全16レース。今年のカレンダーは、アジアでのレースも復活しています。
今回の開幕戦は、世界で最も過酷と知られるニュルブルクリンク北コースでのダブルヘッダー。“グリーン・ヘル(緑の地獄)”と呼ばれる25.378kmのコースです。
ニュルブルクリンクは、厳しいサーキットですが、ALL-INKL.COM Münnich MotorsportとALL-INKL.DE Münnich Motorsportの4名のHonda Racingドライバーたちにとっては、実績のあるサーキットです。
2020年のWTCRでシーズン総合2位と、これまでで最高の成績を収めたALL-INKL.COM Münnich Motorsportは、今年もエステバン・グエリエリとネストール・ジロラミを継続起用。3年目のシーズンとなります。
アルゼンチン出身のグエリエリは昨シーズン、ニュルブルクリンクでの勝利を含めて4回の優勝を果たし、シーズン終盤までタイトル争いを繰り広げました。ニュルブルクリンクでは2018年も勝利を挙げており、WTCR史上においては、ニュルブルクリンクで複数回優勝を達成した唯一のドライバーです。さらに昨年は、9月26日(土)-27日(日)に行われたニュルブルクリンク24時間レースのTCRクラスで優勝を果たしています。
チームメートのジロラミは、昨シーズンの予選でWTCRコースレコードを樹立し、歴史にその名を刻んでいます。難コースとして知られるニュルブルクリンク北コースで、8分51秒802という驚異的なタイムを刻み、2番手に1秒163の差をつけ、ポールポジションを獲得しました。さらに、2019年には、長いストレート“ドッティンガー・ホーエ”で、ライバル選手とサイド・バイ・サイドとなった決戦を制し、表彰台を獲得する活躍をみせました。
ALL-INKL.DE Münnich Motorsportは2年目のシーズンを迎えます。ドライバーは昨シーズンに続き、ティアゴ・モンテイロとアッティラ・タッシのペア。
モンテイロは今年、Honda Racingのドライバーとして10年目を迎えます。昨シーズンのニュルブルクリンクでは、2レースともトップ10入りを果たしました。また、ニュルブルクリンク24時間レースでもグエリエリとともにHonda CIVIC TCRを操り、クラス優勝しています。
今週末は、WTCRのレースを終えた後にニュルブルクリンク24時間レースにもジロラミとともに出場します。モンテイロとジロラミを含む4名の参戦ドライバーは、JAS Motersportからサポートを受け、Honda CIVIC TCRでの24時間レース3連覇に挑みます。
21歳のタッシはWTCRにフル参戦し3年目を迎えます。2019年には、デビューシーズンの最高成績となる4位、昨年は悪条件のレースを落ち着いて走り、表彰台を獲得するなど、過去2回参戦したニュルブルクリンクで速さを見せてきました。