ビエルゲがトップ10フィニッシュ。レクオーナは転倒によりスーパーポールとレース1をキャンセル
4月20日(土)、スーパーバイク世界選手権(WSBK)第3戦オランダ大会のスーパーポール(SP)とレース1がTTサーキット・アッセンで行われ、Team HRCのチャビ・ビエルゲが10位でフィニッシュしました。
今大会は開幕した19日(金)から断続的に雨が降る不安定な天候となり、出場するチームにとっては難しいコンディションとなりました。
午前中に行われた3回目のフリー走行は、前日同様フルウエットとなり、気温5℃、路面温度8℃という厳しいコンディションの中で行われました。
Team HRCのチャビ・ビエルゲとイケル・レクオーナは、少しでもドライコンディションで走れることを期待しましたが、雨足は強くなるばかりでした。そのため、SPとレース1がウエットコンディションになることを想定し、最後の調整に挑みました。
しかし、このセッションの最終第16コーナーでレクオーナが転倒。残念ながら、SPとレース1を欠場することになりました。
フリー走行後15分間で行われたSPでは、雨が上がり路面が次第に乾き始めます。ビエルゲは、目まぐるしく変化する路面コンディションの中でも周回するごとにタイムを短縮。セッション終盤には、1分44秒095をマークし、4列目12番グリッドを獲得しました。
迎えたレース1は、再び小雨が降る中で21周のスタートが切られました。4列目からまずまずのスタートを切ったビエルゲは、オープニングラップ11番手とポジションを上げます。ビエルゲは雨が上がり路面が乾くことを想定しており、それはグリッドに並んだほとんどのライダーも同じで、ほぼ全員がスリックタイヤを選択しました。その中でビエルゲはミスをしないように慎重に走行しました。
その後、雨は上がり、ライン上がドライになっていきます。同時に全体的にペースも上がり、それまで11番手をキープしていたビエルゲは、14周目には10番手へとポジションを上げます。しかしその次周、エンジンにトラブルが発生したライダーのマシンからオイルが漏れたため、レースは赤旗中断。14周を終えた時点の順位でレースは終了となりました。
厳しい条件と波乱の展開となったレース1ですが、集中力を切らさなかったビエルゲは、トップ10フィニッシュを果たしました。
午前中に行われたフリー走行で転倒し、メディカルに運ばれたレクオーナは、ドクターからSPとレース1の出場許可が下りず、欠場することになりました。この日は治療に努め、翌21日(日)の朝にレース2への出場に向けて再検査を受けることになりました。
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