Race 1
WorldSBK 2025
Round 12

ビエルゲ、地元ヘレスでのレース1でトップ5入り、表彰台争いのペースを見せる

es Circuito de Jerez - Angel Nieto

スペインのヘレス・サーキットで行われたスーパーバイク世界選手権(WSBK)レース1で、Honda HRCファクトリーチームは非常に好成績を収めました。チャビ・ビエルゲは終盤まで表彰台争いを繰り広げ、力強い走りで5位フィニッシュを果たしました。イケル・レクオーナは12位でフィニッシュしました。

ビエルゲ、地元ヘレスでのレース1でトップ5入り、表彰台争いのペースを見せる

2025年WorldSBK最終戦の土曜日は午前の最終プラクティスからスタート。朝の低温コンディションの中、ビエルゲはセッション終盤に1分38秒648を記録し、プラクティス全体での自己ベストタイムを更新しました。同様にレクオーナも前日から0.8秒タイムを縮め、1分38秒937をマークして1分39秒の壁を突破しました。

その数時間後に行われたスーパーポール予選では、ファクトリーライダーの2人が15分間のセッションで最大限の力を発揮しました。ビエルゲは序盤に1分38秒296を記録してすぐにトップ10入りを達成。タイヤ交換のためピットインし、コースに戻るとさらに0.1秒縮めて1分38秒135をマークし、グリッド9番手を獲得しました。レクオーナはセッション序盤に記録した1分38秒725がベストとなり、予選を16番手で終えて、レース1ではグリッド6列目からのスタートとなりました。

レース1は現地時間午後2時にドライかつ晴天のもとでスタート。サム・ロウズが欠場となったため、ビエルゲとレクオーナはそれぞれ8番手と15番手からのスタートとなりました。ビエルゲは見事なスタートダッシュで素早くポジションを上げ、一気にトップ5へ浮上。先頭グループの5台がわずかにリードを築く中、ビエルゲは直近のライバルに迫り、3位争いを展開しました。レース中盤には3位を走るライダーとわずか0.5秒差の位置につけて奮闘しましたが、最終的には表彰台まで3秒を切る僅差で堂々の5位フィニッシュを果たしました。

体調がまだ万全でないレクオーナは、ミスのないクリーンな走りを心がけながら、ベストを尽くすことに徹しました。1周目を17番手で終え、混戦の中で順位を上げることは容易ではなかったものの、懸命に追い上げて4周目にはポイント圏内に浮上。20周レースの前半でさらに2台をオーバーテイクし、後半も安定したペースを維持しながらさらに1つ順位を上げて、12位でフィニッシュ。チャンピオンシップに貴重な4ポイントを獲得しました。

明日のレースは、チャビ・ビエルゲとイケル・レクオーナにとって、Honda HRCチームの一員として臨む最後の戦いとなります。4年間にわたる努力と成長、そして情熱を共有してきた日々の集大成です。チーム全員にとって特別な1日となる最終戦、全員が全力を尽くし、この旅を最高の形で締めくくる決意を持って臨みます。


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Xavi Vierge
Xavi Vierge 97
Honda HRC
今日はとても満足しています。予選で再び良い走りができ、非常に競争の激しいセッションの中でもスピードを見せることができました!ブレガのラップタイムは驚異的でしたね。レースでは再びトップ3争いに加わることができました。ブレガとトプラクにはやはりまだ一歩届きませんが、表彰台には本当にあと少しのところまで迫っていました。良いスタートを切って、すぐに上位グループ内で戦えていました。1周目からバイクのフィーリングもとても良かったです。3つのコーナーでは少し手こずりましたが、それ以外の区間ではとても力強く走れていました。激しいレースでしたが、しっかりとコントロールでき、タイヤマネジメントも意識する余裕がありました。残念ながら、終盤にアルバロが追いついてきた時には彼の方が少し速く、ついていきチャンスをうかがおうとしましたが、うまくいきませんでした。残り2周でアンドレア(イアンノーネ)を抜きましたが、少しプッシュした途端にタイヤが消耗してしまい、4位争いはできませんでした。それでも表彰台までの差はこれまでで最も小さく、非常に速いレースだった中で、先頭との差も以前ほど大きくありませんでした。とても満足していますし、チームに感謝したいです。この週末だけでなく、ここ数戦ずっと良い流れを維持できています。シーズン終盤のこの時期を本当に楽しんでいます。明日も2レースあるので、セッティングの細かい部分をもう少し詰めたいと思います。自分自身もライディングスタイルを改善し、より上位で戦えるよう準備します。

Iker Lecuona
Iker Lecuona 7
Honda HRC
今日は悪くなかったです。レース中の自分のパフォーマンスには満足しています。自分にとって重要であった無事に完走するという目標を達成できました。身体的に疲れ切っていて、特に腕がきついです。バイクの上では体調的には問題ないのですが、全体的にペースが上がらず、特にレース終盤はスピードが落ちているように感じました。9周目あたりの最速コーナーでフロントを失いかけて少し怖かったです。リスクを取る必要はありませんでしたし、正直、今は無理をする時期ではありません。スタートも控えめに入ったので多くのポジションを落としましたが、あまり気に留めませんでした。このレースは戦うことよりも完走することが目的だったからです。最終的には他のレースと似た展開でしたが、今回は無事完走でき、終盤には前のグループに近づくこともできたので、明日へのモチベーションが高まりました。今日はフロントに手こずったので、明日は間違いなく別のフロントタイヤを試す予定です。腕の状態も厳しかったので、明日どうなるか、コンディションをよく確認しようと思います。ケガをして以来、10周以上走ったのは今回が初めてなので、それ自体が大きな一歩だと思います。


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