Race 1
WorldSBK 2025
Round 4

ビエルゲ、クレモナでのWSBKレース1でトップ5入り。レクオーナは4位走行中に転倒

it Cremona Circuit

Honda HRCのライダー、チャビ・ビエルゲは、クレモナで開催されたスーパーバイク世界選手権(WSBK)第4戦のレース1で、今シーズン自己最高タイとなる5位を獲得しました。一方、イケル・レクオーナはトップ4入りを目前に転倒を喫し、その奮闘は惜しくも報われずに終わりました。

ビエルゲ、クレモナでのWSBKレース1でトップ5入り。レクオーナは4位走行中に転倒

土曜午前のフリー走行3(FP3)は前日よりやや涼しいコンディションとなり、レクオーナとビエルゲはともに金曜からタイムを短縮。スーパーポールに向け最終調整を進める中で、さらにパフォーマンスを改善しました。15分間のスーパーポールは、Honda HRCにとってさらにポジティブな結果となりました。1周目のタイムですでにトップ10に入っていたレクオーナとビエルゲは、終盤、予選用タイヤでさらにタイムを更新。ビエルゲは1分28秒495のベストタイムで5番手という好結果を残し、一本目のスーパーバイクレースに向け2列目を確保しました。レクオーナも1分28秒564で9番手を獲得、ビエルゲとの差はわずか0.1秒以下でした。その後、他のライダーにペナルティが言い渡された結果、最終的に8番グリッドに繰り上がりました。

レース1は現地時間午後2時、午前中よりも暑いコンディションの中スタートしました。レースが始まるやいなや、レクオーナは見事なスタートダッシュを決めてたちまち7番手まで浮上、6番手を走るビエルゲのすぐ背後につけました。両スペイン人ライダーは序盤の数周でバトルを展開しましたが、やがてレクオーナがチームメイトのビエルゲをオーバーテイクし、さらにその直後にガードナーを抜いてトップ5内に浮上。ビエルゲもガードナーとわずか0.2秒差で後を追う展開に。CBR1000RR-Rを駆る自身の走りに手ごたえを感じたレクオーナは、さらに上位を狙ってイタリア出身のライダーであるイアンノーネに即座に照準を合わせました。イアンノーネを抜き去り4位につけ、さらに攻め続けたレクオーナですが、いささか無理をし過ぎ、小さなミスによって15周目の第3コーナーで転倒。激しい追い上げの末に、無念のリタイアとなりました。

レース中盤で6位を走行していたビエルゲは、終盤にガードナーをかわして5位に浮上。そのままポジションを守り切り、今季2度目のトップ5フィニッシュを果たしました。


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Xavi Vierge
Xavi Vierge 97
Honda HRC
今日は嬉しい一日になりました。この土曜日は本当に堅実な結果を残せたと思います。すでに今朝の時点で、昨日と比べて良いセットアップの方向性が見つかり、バイクに乗った時の感触もとても良好でした。予選で良いタイムを出すことが最初の目標でしたが、しっかりそれを達成できました。トップ3に比肩するほどの速さではなかったものの、全体的にはかなり良かったですし、いつものごとく2列目スタートというのはレースでかなり有利になります。レースのスタートはまずまずで、第2集団についていく流れになりました。本当はもう少し速いペースで走れる手応えがあったのですが、コーナーを抜ける際の加速があまりうまくいかず、オーバーテイクが非常に困難でした。なので、タイヤの状態、特にフロントタイヤの状態をコントロールし、タイヤの摩耗が影響してくる終盤で勝負をかけようと決めました。その段階でイケルが仕掛けてきて、ちょっとした競り合いになりました。第3セクターの数コーナーでは彼の方がわずかに良いパフォーマンスができていたので、そのあたりのデータを後で確認して、何か今後に生かせることがないか見ていきたいです。ともかく、その後も当初の戦略に従って走り続けましたが、ある程度それがうまくいって、レミーを抜くことができました。しかし、最終ラップで小さなミスをしてしまい、イアンノーネにアタックを仕掛けて4位争いをするチャンスを逃してしまいました。それでも、今日はかなりの競争力を発揮できたと思います。レース中のペースも良かったですし、自分たちに何が足りていないのか、さらに明確になりました。明日は問題点の改善に取り組みます。すべてを解決することはできないとしても、できるだけ問題点を減らして、あとは気温やトラックコンディションを見ながらどんな展開になるかを見極めたいと思います。

Iker Lecuona
Iker Lecuona 7
Honda HRC
転倒というハプニングがあったとはいえ、全体としては良い一日だったと思います。FP3ではユーズドタイヤで快適に走れました。その後、“Q”スペック(予選用)のタイヤを試したのですが、あまり感触が良くなかったので、バランスを改善するために、ほんの数クリックだけ調整を行いました。その後、気温が上がり、路面もかなり高温になってきて、正直なところやや状況が厳しくなりました。トップ争いをしているライダーによって大きな集団が形成されていて、ほんのコンマ数秒の差が順位に大きく影響する状況でした。予選では9位に入り、他のライダーのペナルティで8位に繰り上がったので、結果としては悪くなかったと思います。レースではまずまずのスタートを切り、ポジションを落とさずに済んだのは、それだけですでにポジティブな要素でした。前を走るライダーたちへのオーバーテイクを開始したかったのですが、チャビが目の前にいたので、慎重に走りました。自分の方がグループ全体より速いと感じていましたが、アルバロがすでに前方にいて、全員を一気に抜くのはリスクが高く、タイヤを痛める可能性もあると分かっていました。なので、グループの後方や中間に留まり、仕掛けるのに最適なタイミングを待つことにしました。ある時点でリアタイヤを温存するためにフロントを多めに使ってしまい、フロントタイヤがオーバーヒートし始めました。そこでバランスを取り直し、準備が整ったと感じたところでオーバーテイクを開始しました。チャビと多少競り合った後、易々とレミーを抜くことができました。イアンノーネは少し手強かったですが、1周のうちに多少のリードを得ることができました。バイクの感触はとても良く、自信を持って快適に走れていました。そんなとき、第3コーナーでごくわずかなミスをしてしまいました。データを確認したところ、スピードは前周と同じで、ブレーキングポイントもほぼ同じでした。ただ、少しでもスピードを上げようと、コーナーの内側に向けて車体の傾斜角をわずか2度ほど増やした結果、フロントのコントロールを失ってしまいました。正直、あまりに調子が良かったので、転倒するとは思っていませんでした。それまで本当にレースを楽しんでいました。4位フィニッシュが目前だっただけに悔しいですし、今回のレースの結果はチームにとって重要だったので、申し訳ない気持ちです。とはいえ、重要なのはスピードをしっかり出せており、良いパフォーマンスが発揮できているという事実です。明日、フロントのフィーリングを少しでも改善し、表彰台に近づけるか、挑戦してみます。体調面は問題なく、転倒によるケガもなく万全の状態です。


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