Race 2
WorldSBK 2025
Round 11

エストリルのレース2でビエルゲが力強く6位を獲得、レクオーナは追い上げ中に転倒リタイア

pt Circuito Estoril

チャビ・ビエルゲは日曜日のレースで6位と7位を獲得し、週末を前向きな結果で終えました。長いブランク明けで安定感にやや欠けていたイケル・レクオーナでしたが、スーパーポールレースでは速さと力強いオーバーテイクを見せて10位でフィニッシュしました。レース2ではトップ10圏内を目指してプッシュ中に転倒し、無念のリタイアとなりました。

エストリルのレース2でビエルゲが力強く6位を獲得、レクオーナは追い上げ中に転倒リタイア

スーパーポールレースでは、ビエルゲがグリッド5番手から好スタートを決め、序盤のコーナーで4番手から7番手の間を行き来しました。4周目には6番手につけ、一時はアレックス・ロウズとバトルを展開しましたが、レース後半には7番手に後退し、そのままポジションを守ってフィニッシュしました。一方、レクオーナは序盤16番手からスタートし、最初の3周で5つ順位を上げる猛追を見せました。安定した速いペースを築いたレクオーナは10番手まで浮上しましたが、フィジカル面でまだ万全ではなく、レース2のスタート位置改善に有利となるトップ9には届きませんでした。なお、テストライダーの長島哲太は16位でフィニッシュしました。

この日の最後のレースは、21周のレース2で締めくくられました。スーパーポールレースの結果によりグリッド7番手からスタートしたビエルゲは、1周目終了時点で9番手を走行。トップ5圏内を争う集団に加わり、わずか数コンマ秒差で前方を走行するガードナーとレイを見事オーバーテイク。6番手に浮上すると、5位のロカテッリを懸命に追い上げましたが、終盤はペースがわずかに及ばず、6位でフィニッシュしました。

スタートで少し出遅れ、1周目終了時には17番手となったレクオーナでしたが、序盤に挽回を図り、4周目にはポイント圏内へ浮上。さらに速いペースを維持して数周のうちに4台を抜き、11番手まで順位を上げました。ファン・デル・マークとの2秒差を詰めてトップ10争いに加わろうとプッシュしていたところ、13周目の第7コーナーで転倒。レースに復帰できず、惜しくもトップ10フィニッシュの可能性を逃す形となりました。

あと1戦を残して、ビエルゲはランキング8位(157ポイント)を堅持し、レクオーナは14位(90ポイント)につけています。Honda HRCチームはこのまますぐにスペインのヘレス・サーキットへ向かい、10月17〜19日に行われる2025年のスーパーバイク世界選手権(WSBK)最終戦に臨みます。


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Xavi Vierge
Xavi Vierge 97
Honda HRC
全体的に見て、今週末はとても満足できる内容だったと思います。すべてのセッションで常にトップ6圏内に入っており、表彰台争いにはあと一歩届かないという感触はありましたが、それでも競争力の高さを示せたと思います。スーパーポールレースではタイヤ選択を誤り、少し悔しいレースになりました。ソフトタイヤで問題ないと判断しましたが、ほとんどのライダーがレースタイヤを選んでいると気づいた時点で、厳しい展開になると悟りました。力強いスタートを切って前をキープしようとしましたが、第2コーナーでポジションを落とし、取り戻そうとプッシュするうちにタイヤを消耗させてしまいました。そこからは、できるだけ良い順位でフィニッシュすることに集中しました。レース2はよりポジティブな内容で、再び強さを発揮し、上位争いに加わることができました。終盤の5〜6周でタイヤの持ちに少し苦しみ、ここからさらに順位を上げることは難しかったですが、6位フィニッシュは十分良い結果だと思います。チーム全体として取り組んだ作業には本当に満足しており、力強い形で週末を締めくくれたことがうれしいです。このポジティブな流れを活かして、最終戦に向けてさらに勢いをつけていきたいと思います。

Iker Lecuona
Iker Lecuona 7
Honda HRC
転倒はありましたが、全体的に見れば正直満足しています。今回の転倒は週末を通して初めて、完全に自分のミスでした。腕の筋力面でかなり苦戦していて、スーパーポールレースの最後の2〜3周の時点ですでにバイクをしっかり止める力がなく、ロングレースに向けて有利になるトップ9入りを逃してしまいました。レース2では4〜5周目から、よりプッシュして自信を取り戻すために、1本指ではなく2本指でブレーキングするようにしましたが、結果的に全体のコントロールが難しくなってしまいました。それでも数人のライダーを抜き、非常に良いペースを見せ、ファン・デル・マークを捉えて10位争いをするところまで来ていました。しかし、第7コーナーへのブレーキングでフロントをロックしてしまい、すぐに立て直すことができませんでした。とはいえ、最終的には前向きに捉えています。速さもあり、競争力も発揮でき、自分の目標に向けてプッシュできたので、この集中力を維持して最終戦に臨みます。


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