最後のフリープラクティスで、チャビ・ビエルゲとイケル・レクオーナはスーパーポールを前にセットアップの最終調整を行うことができました。ファクトリーライダーである両選手は、貴重なコンマ数秒のタイム短縮にも成功。この短い20分間のセッションでそれぞれベストタイムとなる1分30秒011と1分30秒196を記録し、スーパーポールに向けて気持ちを高めました。

レース1のグリッドポジションがかかったわずか15分間のスーパーポールで、ビエルゲとレクオーナは決然とスタートを切りました。残念ながらこの日のレクオーナは運にめぐまれず、この短いセッション開始からわずか4分後に第9コーナーで転倒。セッションは赤旗中断となり、レクオーナは直ちにメディカルセンターで検査を受けることになりました。医師の診断の結果、レクオーナは左足の第4中足骨骨折と診断され、今週末のレースは続行不可と判定されました。

残り11分の時点からセッションが再開され、ビエルゲは1分29秒924の自己最速タイムを記録。12番手という結果ながらも、5番手との差はわずか0.3秒で、非常に接戦となりました。スーパーポールの結果、ビエルゲは2025年スーパーバイク世界選手権シーズンの最初のレースをグリッドの4列目からスタートすることになりました。

20周で争われるレース1は、現地時間16時 にスタート。天候は暑く快晴で、これまでのセッションよりもはるかに高温（気温36℃、路面温度40℃）のコンディションでの戦いとなりました。これにより、各チームには9周目から11周目までの間にタイヤ交換が義務付けられました。好スタートを切ったビエルゲは、すぐに10位へ浮上し、6～7名のライダーたちがひしめき合う集団に加わりました。イアンノーネやローズ兄弟と競り合った後、10周目でピットに入り必須のタイヤ交換を行いました。10位でコースへ復帰してから、終盤までライバルたちと接戦を繰り広げましたが、最後の数周でわずかにポジションを落とし、最終的に11位でゴールしました。

Honda HRCチームは、日曜日にシーズン開幕戦を締めくくります。ビエルゲは再びコースに戻り、スーパーポールレースとレース2に挑みます。