レクオーナとビエルゲは、午前中に行われたFP3で、ドライコンディションになったセッション終盤を最大限に生かしました。セッション開始直後は、部分的にまだ濡れていましたが、路面は徐々に乾き、ラップタイムは大幅に短縮されました。しかし、両選手を始め、ほとんどの選手が、3回のフリー走行でもっともコンディションのよかった初日のFP1でマークしたベストを更新することはできませんでした。
その後に行われたスーパーポール(予選)では、空は厚い雲に覆われ、依然として不安定な天候でしたが、ドライコンディションで行われました。その中でレクオーナは、セッション序盤に1分27秒190をマーク。自己ベストを更新し13番手につけます。チームメートのビエルゲもセッション中盤にマークした1分27秒579で17番グリッドを獲得しました。
そして、現地時間午後2時にスタートしたレース1は、雲の切れ間から、時折り、陽が差すコンディションとなりました。レクオーナは13番グリッドから好スタートを切ってオープニングラップ10番手につけましたが、その後、リアタイヤの消耗に苦しみ、レース中盤には12番手へ、後半は13番手へとポジションを落とします。そしてラスト2周となった22周目の4コーナーで転倒を喫し、惜しくもリタイアとなりました。転倒したレクオーナは、左手首の痛みを訴え、医務室で検査を受けましたが、幸いにもケガはありませんでした。
一方、チームメートのビエルゲは、17番グリッドから序盤に14番手に浮上し、レース後半はチームメートのレクオーナに0.5秒差に迫りました。しばらくの間、レクオーナとビエルゲのランデブー走行となりましたが、終盤、レクオーナが転倒したことでビエルゲは13番手に浮上。最終ラップには11番手までポジションを上げてチェッカーを受けました。
レース1で思うような結果を残せなかった両ライダーですが、Team HRCの両選手は、レース1の結果をポジティブに受け止めており、今日のデータを明日のレースではしっかり生かす意気込みです。