Race 1
WorldSBK 2023
Round 2

ビエルゲが追い上げのレースで7位。レクオーナは12位でポイントを獲得

id Mandalika International Street Circuit

開幕戦オーストラリア大会から2週連続の開催となるスーパーバイク世界選手権第2戦インドネシア大会が、3月3日から5日までの3日間、ロンボク島にあるマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキット(以下 マンダリカ)で行われています。

ビエルゲが追い上げのレースで7位。レクオーナは12位でポイントを獲得

4日には、スーパーポール(SP)と決勝レース1が行われ、チャビ・ビエルゲ(Team HRC)が、スーパーポール(予選)13番手、決勝レース1は厳しいグリッドから追い上げて7位でフィニッシュしました。また、チームメートのイケル・レクオーナも、予選16番手という厳しいグリッドから12位でフィニッシュ。Team HRCの両選手はポイントを獲得しました。

マンダリカでスーパーバイク世界選手権が開催されるのは今年で3回目。マンダリカは、海に面した一周4,300kmのコース。ほぼ平坦な地形で、中速コーナーを組み合わせたレイアウトが特徴です。最高速は290km/h前後、1周の平均速度は約170km/hというリズム感あふれるサーキットです。

初開催となった2021年は悪天候のため日曜日に決勝レース1&レース2が行われる変則スケジュールとなりましたが、2022年は好天に恵まれ、連日35℃前後という熱帯の猛暑の中で行われました。今年もおおむね天候に恵まれ、連日30℃を越える猛暑の中でスーパーポールと決勝レース1が行われました。

その中で、マンダリカで2年目の大会を迎えるビエルゲは、前戦オーストラリア大会では、リアタイヤのトラクション不足に苦しみましたが、今大会は「いいフィーリングを取り戻すことができた」と金曜日のフリー走行、土曜日のフリー走行と快調にラップを重ねました。

しかし、予選ではミスがあり13番手に後退。やや厳しいグリッドからの決勝となりましたが、好スタートから着実にポジションを上げると、レース終盤は、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)、ドミニク・エガーター(ヤマハ)、ジョナサン・レイ(カワサキ)、アレックス・ローズ(カワサキ)らと5位争いの集団を形成。目まぐるしくポジションを入れ替えるし烈な戦いの中で7位でフィニッシュしました。

ビエルゲは、昨年の大会では6位を最高位に3レースともにポイントを獲得しました。今年は、SPレースと決勝レース2で、さらに上位を目指します。

チームメートのレクオーナは、初日のフリー走行で17番手と大きく出遅れました。その理由は、FP1で開始早々に大きな転倒を喫し、FP2だけの走行となったからでした。昨年も、初日のフリー走行で転倒し、背中などを痛めて大会を欠場しました。今年は大きなケガはありませんでしたが、2日目は着実にタイムを上げていく作戦としました。

そしてスーパーポールでは、セッション終盤に1分32秒台までタイムを短縮、11番手につけましたが、イエローフラッグのためにタイムがキャンセルとなり、16番手からのスタートになりました。

厳しいグリッドから決勝に挑んだレクオーナは、序盤は混戦の中でなかなかポジションを上げられませんでした。さらに、一年を通じてレース開催数が少ないマンダリカは、セッションをこなす毎に走行ラインにラバーが載ってタイムが向上します。そのためラインを外してのパッシングが難しい展開となりますが、終盤にかけて着実にポジションを上げたレクオーナは、ロリス・バズ(BMW)の背後に迫り、12位でチェッカーを受けてポイントを獲得しました。

今大会、セッションをこなすごとにペースを改善することに成功したレクオーナは、明日のSPレース、そして決勝レース2では、本来のパフォーマンスを発揮、追い上げが期待されます。


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Xavi Vierge
Xavi Vierge 97
Team HRC
オーストラリアの難しいラウンドを終えてから、チームは完ぺきなプランを練って、僕の自信を取り戻してくれました。本当に感謝しています。このサーキットではかなり力強いレースペースがあることは分かっていましたが、残念ながら予選では再び苦戦してしまいました。ミスで0.2秒か0.3秒タイムをロスしたのが影響しました。ここはみんなのタイムが接近しているので、そのためグリッド後方からのレースになりました。前の3列からのスタートになるか、後方からのスタートになるかの違いは、とても大きいです。スタートはうまく行き、すぐにいくつかポジションを上げることができました。そしてとても強いライダーたちについて行くことができました。最後までうまくタイヤをマネジメントできました。レース中盤は少し順位を落とし、最終ラップでも一つポジションを落としてしまいました。厳しいバトルでした。でも全体的にはいいレースでした。明日はもう少し速くなれるようにセットアップの微調整をしたいです。毎回僕をサポートしてくれるチームには本当に感謝しています 

Iker Lecuona
Iker Lecuona 7
Team HRC
マンダリカの最初のレースを終えて、とても満足しています。やっと、いつものようにマシンに乗れたような気がします。オーストラリアのときとは違うかもしれませんが、再びマシンを乗りこなすことができました。まだ少し足りないものがありますが、周回するごとに自信を取り戻すことができました。これはレース中も同じです。予選では少し運がありませんでした。10番手でフィニッシュできそうだったのに、イエローフラッグを見逃し、ラップがキャンセルされてしまい、最終的に16番手になってしまいました。レースではスタートがあまりうまく行かず、1コーナーではほぼ最下位でした。それでもすぐに追い上げることができました。とてもいいフィーリングがありました。僕のペースは信じられないほどよくて、15周目に自己ベストを出せました。最後まで1分33秒台半ばのタイムで周回して、チャビやほかの強いライダーたちの集団にかなり近づくことができました。12位という結果に自分の本当の力は反映されていないと思いますが、でもポジティブなレースでした。すばらしいペースがありました。そして、リラックスして、楽しんでレースができました 


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