4日には、スーパーポール(SP)と決勝レース1が行われ、チャビ・ビエルゲ(Team HRC)が、スーパーポール(予選)13番手、決勝レース1は厳しいグリッドから追い上げて7位でフィニッシュしました。また、チームメートのイケル・レクオーナも、予選16番手という厳しいグリッドから12位でフィニッシュ。Team HRCの両選手はポイントを獲得しました。
マンダリカでスーパーバイク世界選手権が開催されるのは今年で3回目。マンダリカは、海に面した一周4,300kmのコース。ほぼ平坦な地形で、中速コーナーを組み合わせたレイアウトが特徴です。最高速は290km/h前後、1周の平均速度は約170km/hというリズム感あふれるサーキットです。
初開催となった2021年は悪天候のため日曜日に決勝レース1&レース2が行われる変則スケジュールとなりましたが、2022年は好天に恵まれ、連日35℃前後という熱帯の猛暑の中で行われました。今年もおおむね天候に恵まれ、連日30℃を越える猛暑の中でスーパーポールと決勝レース1が行われました。
その中で、マンダリカで2年目の大会を迎えるビエルゲは、前戦オーストラリア大会では、リアタイヤのトラクション不足に苦しみましたが、今大会は「いいフィーリングを取り戻すことができた」と金曜日のフリー走行、土曜日のフリー走行と快調にラップを重ねました。
しかし、予選ではミスがあり13番手に後退。やや厳しいグリッドからの決勝となりましたが、好スタートから着実にポジションを上げると、レース終盤は、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)、ドミニク・エガーター(ヤマハ)、ジョナサン・レイ(カワサキ)、アレックス・ローズ(カワサキ)らと5位争いの集団を形成。目まぐるしくポジションを入れ替えるし烈な戦いの中で7位でフィニッシュしました。
ビエルゲは、昨年の大会では6位を最高位に3レースともにポイントを獲得しました。今年は、SPレースと決勝レース2で、さらに上位を目指します。
チームメートのレクオーナは、初日のフリー走行で17番手と大きく出遅れました。その理由は、FP1で開始早々に大きな転倒を喫し、FP2だけの走行となったからでした。昨年も、初日のフリー走行で転倒し、背中などを痛めて大会を欠場しました。今年は大きなケガはありませんでしたが、2日目は着実にタイムを上げていく作戦としました。
そしてスーパーポールでは、セッション終盤に1分32秒台までタイムを短縮、11番手につけましたが、イエローフラッグのためにタイムがキャンセルとなり、16番手からのスタートになりました。
厳しいグリッドから決勝に挑んだレクオーナは、序盤は混戦の中でなかなかポジションを上げられませんでした。さらに、一年を通じてレース開催数が少ないマンダリカは、セッションをこなす毎に走行ラインにラバーが載ってタイムが向上します。そのためラインを外してのパッシングが難しい展開となりますが、終盤にかけて着実にポジションを上げたレクオーナは、ロリス・バズ(BMW)の背後に迫り、12位でチェッカーを受けてポイントを獲得しました。
今大会、セッションをこなすごとにペースを改善することに成功したレクオーナは、明日のSPレース、そして決勝レース2では、本来のパフォーマンスを発揮、追い上げが期待されます。