午前中に行われたSPレースでレクオーナは、13番グリッドからスタートに失敗し、オープニングラップ17番手とポジションを落としました。その後、すばらしい追い上げを見せて10番手まで浮上しますが、終盤はタイヤの消耗に苦しみ11位でした。この結果、開幕戦からすべてのレースでポイントを獲得してきたレクオーナですが、今季初めてのノーポイントのレースとなりました。
その雪辱に挑んだレース2は、13番グリッドからオープニングラップに10番手へとポジションを上げると、2周目に9番手、3周目には8番手へ快調に周回を重ねました。その後は、アンドレア・ロカテリ(ヤマハ)、ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)、ロリス・バズ(BMW)らと厳しい戦いを繰り広げ、最終的に10位でフィニッシュしました。レース2はポイントを獲得することができましたが、今季もっとも厳しい戦いとなりました。
前日のレース1で13位だったチームメートのチャビ・ビエルゲ(Team HRC)は、SPレース、レース2ともに転倒リタイアでした。14番グリッドから決勝に挑んだSPレースではオープニングラップ10番手とまずまずのスタートを切り、2周目には8番手に浮上しましたが、5周目に転倒を喫しリタイア。レース2も14番グリッドから2周目に13番手、4周目に12番手に浮上と確実にポジションを上げましたが、レース中盤の10周目に転倒リタイアに終わりました。
今大会は、両選手ともに初めて経験するサーキットと不安定な天候という厳しい条件でのレースとなりました。そのため、セットアップをまとめきれず、タイヤのマネジメントに苦戦しました。
今大会を終えて、レクオーナは140ポイントで総合6位から9位へダウン、総合4位以下が大接戦になっており、順位を落としました。また、2レースともにリタイアに終わったビエルゲは、82ポイント獲得で10位と総合順位に変動はありませんでした。