Team HRCはレース1でポイント獲得もポテンシャルを発揮できず
8月10日(土)、スーパーバイク世界選手権(WSBK)第7戦ポルトガル大会のレース1がアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われました。Team HRCは、イケル・レクオーナが12位、チャビ・ビエルゲが13位でそれぞれポイントを獲得。しかし、フリー走行でみせていた速さをスーパーポール(SP=予選)とレース1につなげられず、悔しさの残る一日となりました。
昨年のポルトガル大会は10月に行われましたが、今年は猛暑の8月開催となったためタイムスケジュールが変更され、フリー走行、SP、決勝のいずれも午後に行われました。18時にスタートが切られたレース1は最高気温30℃、路面温度38℃と、ライダーとタイヤにとっては厳しさの和らぐコンディションとなりました。
レクオーナは9日(金)に行われた1回目のフリー走行で5番手に入り、好調なスタートを切りました。2回目の走行ではさらにタイムを更新するも、大接戦の中で12番手。しかし、トップとのタイム差はわずか0.438秒でした。
土曜日、3回目のフリー走行では前日の1分41秒119からさらにタイムを短縮し、1分40秒771で6番手にアップ。いい状態でSPを迎えましたが、1回目のアタックでコースアウトを喫し、2回目のアタックで転倒と大苦戦。フリー走行から2秒以上も遅い1分43秒308がベストタイムとなり、最後尾23番手に終わる悔しい予選でした。
最後尾から挑んだレース1では、オープニングラップに18番手へとポジションを上げると、1分41秒台の好タイムで周回を重ねます。中盤になっても攻めの走りをみせて、終盤はチームメートのビエルゲに追いつき、ラスト3周でビエルゲをパスして12位でチェッカーを受けました。
レクオーナはアップダウンに富んだチャレンジングなアルガルベを得意としており、昨年の大会では3レースともにシングルフィニッシュを果たしています。今年はそれ以上の結果が期待されただけに残念な一日となりましたが、日曜日のSPレースとレース2で雪辱戦に挑みます。
チームメートのビエルゲは、前戦チェコ大会を終えた後にバルセロナで腕上がりの手術を受けました。手術は成功し、開幕前に抜糸を受けたビエルゲは「順調に回復しているし、今大会はほぼ完全な状態で挑めるはず」と語りました。
腕上がりの不安がなくなったビエルゲは、金曜日のフリー走行では1分41秒112で11番手。土曜日のフリー走行では1分40秒975へとタイムを上げて10番手となりました。SPでさらにタイムを短縮し、1分40秒592をマークしましたが、大接戦の中で13番手へとわずかにポジションを落としてレース1を迎えました。
レース1ではオープニングラップを10番手でクリア。レース中盤には、9台に膨れ上がったセカンドグループの中で12番手を走行。終盤は5台で繰り広げられた9位争いのグループの中で、ヤマハ勢やチームメートのレクオーナとし烈な戦いを繰り広げ、最終的に13位でチェッカーを受けました。
レース1でビエルゲはフロントのフィーリングに苦戦しました。日曜日のSPレースとレース2では課題の解消に取り組み、上位進出を目指します。
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