前日のレース1でビエルゲは、予選13番手から決勝に挑み、序盤、他者との接触で大きくポジションを落としたことが影響して15位。ポイントを獲得するも、厳しい戦いを強いられました。その雪辱に挑んだSPレースでは、オープニングラップに11番手に浮上し、その後、ロリス・バズ(BMW)、ルーカス・マヒアス(カワサキ)らとバトルを繰り広げ、グループトップの10位でフィニッシュしました。しかし、10周という短期決戦のSPレースは9位までがポイント獲得のため、ポイント獲得とはなりませんでした。
22周で行われたレース2では、オープニングラップ10番手から着実にポジションを上げ、レース中盤はチームメートのレクオーナを追撃する形で8番手を走行。終盤にレクオーナがリタイアしたことで、7位でチェッカーを受けました。
ビエルゲは6月上旬に行われた第4戦エミリア=ロマーニャ大会で、予選7番手、レース1で7位、SPレースで4位と好走し、レース2でも表彰台争いを視野に好走しましたが、他者との接触を避けるために転倒し、右手を負傷しました。その影響もあり前戦イギリス大会と、今大会のレース1では持てる力を発揮できませんでしたが、レース2ではやっと本来のパフォーマンスに近づく走りを見せました。
チームメートのレクオーナは、SPレースでは12番グリッドからすばらしい追い上げのレースを見せて7位でフィニッシュ。ポイントを獲得しました。この結果、レース2では7番グリッドからスタートし、安定して7位を走行しましたが、レース終盤、リアタイヤのスローパンクチャーのためリタイアとなりました。
レクオーナは、今大会も前日のレース1で8位、SPレースで7位になりポイントを獲得しています。この時点でレクオーナは、開幕戦から17レース連続でポイントを獲得する唯一の選手でした。それだけにレクオーナにとっては、悔しいリタイアとなりました。
この結果、レクオーナは127ポイントでランキング6位、ビエルゲは79ポイントで10位。両選手ともに前戦イギリス大会から総合順位をキープしました。スーパーバイク世界選手権は、今大会を終えて一カ月間の夏休みに入ります。後半戦は9月上旬のフランス大会からスタートします。
今大会を終えてレクオーナとビエルゲは、8月7日に行われる鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場するため日本に向かいました。初出場となるレクオーナは、鈴鹿8耐で3勝を挙げている高橋巧、HRCのテストライダー長島哲太とともにTeam HRCから出場します。また、チームメートのビエルゲはリザーブライダーとして8耐に参加する予定です。