第3戦オランダ大会から約2カ月。長いインターバルを経てWSBKはシーズンが再開しました。5月下旬には、第4戦エミリア・ロマーニャ大会の舞台となるミサノで2日間の公式テストが行われ、レクオーナ、ビエルゲの両選手は本番に向けて準備を進めました。
第4戦エミリア・ロマーニャ大会は6月14日(金)に開幕。初日に続き、大会2日目を迎えた15日(土)もミサノには青空が広がりました。初日に行われた2回のフリー走行では、前戦オランダ大会のフリー走行で右ヒザを痛め同大会を欠場したレクオーナが、トップから0.774秒差の7番手と好スタートを切りました。昨年のエミリア・ロマーニャ大会レース2で5位となったビエルゲはセットアップに苦戦し、トップから1.306秒差の17番手でした。
15日(土)の午前中に行われた3回目のフリー走行では、両選手ともにタイムを短縮しました。この大会が復帰戦となるレクオーナはセッションの大半でトップ5入りする好走をみせ、最終的には、大接戦の中でトップから0.940秒差となる1分34秒054をマークし総合11番手。チームメートのビエルゲもトップから1.008秒差の1分34秒122とタイムを更新。総合14番手までタイムを上げて、ともにスーパーポール(予選)に挑みました。
セッション開始早々、レクオーナは好走し1分33秒644をマークします。その後、さらにタイムを更新しようと懸命にプッシュしましたが、小さなトラブルが発生したため更新とはならず14番手でした。一方のビエルゲは、セッション終盤に1分33秒834の自己ベストタイムをマークして17番手。大接戦の中でレクオーナは5列目、ビエルゲは6列目のグリッドを獲得しました。
14時にレース1がスタートすると、レクオーナはまずまずの走り出しでオープニングラップ13番手に。序盤はこのポジションをキープし、4、5人のライダーが同じようなタイムで周回を重ねるグループに加わりました。レース中盤にはライバルをパスして11番手へ。そこからさらに前方のグループを追撃し、18周目にはアクセル・バッサーニ(カワサキ)をかわし、10位でチェッカーを受けました。
チームメートのビエルゲは、6列目から好スタートを切りますが、オープニングラップで不運にもほかのライダーからの接触を受け転倒。最後尾から再スタートを切ると、レクオーナと同じ1分35秒台でラップを重ね、16位までポジションをばん回しました。残念ながら、ポイント獲得は果たせませんでした。
明日16日(日)は、11時から10周を競うスーパーポールレース、14時から21周を競うレース2が行われます。