レクオーナ SPレース&レース2ともに5位、ビエルゲ SPレース4位&レース2は好走するもリタイア
2022年スーパーバイク世界選手権第4戦エミリア=ロマーニャ大会は、12日、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで10周で行われるスーパーポール(SP)レースと21周のレース2を行い、Team HRCは、イケル・レクオーナがSPレース&レース2ともに5位でフィニッシュ。チャビ・ビエルゲがSPレースで自身今季ベストとなる4位でフィニッシュ、レース2も好走しましたが、惜しくも転倒リタイアに終わりました。
前日行われたレース1で9位のレクオーナは、フリー走行で2番手というすばらしい仕上がりを見せましたが、予選(スーパーポール)とレース1では思うようにパフォーマンスを発揮できませんでした。しかし、この日、行われたSPレースとレース2では、これからの活躍を期待させる走りを見せました。
9番グリッドからSPレースに挑んだレクオーナは、オープニングラップ8番手から2周目にアレックス・ローズ(カワサキ)をかわし7番手へ。3周目にはアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)を抜いて6番手へ。さらに6周目にはマイケル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)もかわし5番手に浮上し、4番手を走るチームメートのビエルゲから1.279秒差でチェッカーを受けました。
この結果、5番グリッドから決勝に挑んだレース2では、好スタートから序盤トップグループに加わり、中盤以降は4台で繰り広げられた5位争いのセカンドグループの主導権を握り5位でフィニッシュ。レース2は全体的にタイヤの消耗に苦しみ、ばらけた展開となりましたが、トップグループを視野に好走を見せました。これでレクオーナは、開幕戦から3位を最高位にすべてのレースでポイントを獲得。速さと安定性で大きな進化を感じさせるシーズンとなっており、次戦以降の躍進に期待が膨らみます。
前日のレース1で7位につけたビエルゲは、「このコースが得意」と語るだけに、SPレースでは表彰台獲得にあと一歩に迫る好走を見せました。ビエルゲは、スタートからゴールまで3位でフィニッシュしたジョナサン・レイ(カワサキ)を追撃し、0.928秒差の4位。今季ベストリザルトをマークするだけでなく、これからの活躍に大きな期待を抱かせました
そして、その期待通り、4番グリッドからレース2に挑んだビエルゲは好スタートからオープニングラップ4番手につけ、中盤はチームメートのレクオーナとともにセカンドグループで好走を見せます。しかし、セカンドグループのトップ5番手を走行していた12周目の1コーナーでアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)と接触、バッサーニのマシンがビエルゲのフロントタイヤに接触し、ビエルゲは転倒しリタイアに終わりました。
転倒したビエルゲは、サーキットの医務室で診察を受けた結果、右手を骨折した可能性があり、月曜日スペインに戻りさらに診察を受ける予定です。残念な結果に終わったビエルゲですが、次戦以降、大きな期待を抱かせる大会となりました。