オープニングラップで4番手につけたハスラムは、5周目には3番手に浮上しました。その後、首位争いをするトプラク・ラツカトリィオグル(ヤマハ)とスコット・レディング(ドゥカティ)にはリードを広げられますが、ハスラムは、チームメートのアルバロ・バウティスタ(Team HRC)、マイケル・リナルディ(ドゥカティ)、ロリス・バズ(ドゥカティ)、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)らと3位争いの集団を形成し、厳しい戦いとなりました。その中で表彰台獲得を目指したハスラムですが、終盤、バズとリナルディにわずかに引き離され5位でフィニッシュしました。
予選6番手から3位争いの集団に加わり、終盤にかけて3位争いのグループのトップに浮上したバウティスタは、最終ラップに痛恨の転倒を喫し、惜しくも表彰台獲得を逃しました。しかし、5位でフィニッシュしたハスラムとともに、レースを追う毎にCBR1000RR-R FIREBLADE SPのパフォーマンスを引き出していて、日曜日の戦いが注目されます。
アルガルベ・インターナショナルサーキットは、1周が4.592km。起伏に富み、ブラインドコーナーの多い難コースです。バリエーション豊かなコーナーが連続するテクニカルコースでもあり、ライダーの好みがはっきり分かれます。スーパーバイク世界選手権が開催されたのはサーキットが完成した2008年。以後、16年は開催されませんでしたが、この時期の開催が定着しました。この2年間はコロナ禍の中でも開催を続け、今年で13回目を迎えました。
日曜日はSPレースと決勝レース2が行われ、CBR1000RR-R FIREBLADE SPの3戦連続表彰台獲得と今季初優勝が期待されます。