午前中に10周で行われたスーパーポールレースは、ドライコンディションながら雲の多い天候の中でスタートが切られました。
14番グリッドからスタートしたレクオーナは、オープニングラップで12番手へとポジションを上げます。しかし、トラブルが発生したマシンからこぼれたオイルでスリップし、激しく転倒。このことでレースは赤旗中断となりました。レクオーナは、メディカルセンターで診断を受け、肩の打撲は認められましたが、レースへの出場は許可されました。
コース上のオイル処理を終えると、レースは8周で再開。14番グリッドから再スタートを切ったレクオーナは、転倒で痛めた身体と闘いながら12番手までポジションを上げる熱走をみせますが、最終的に13位でチェッカーを受けました。
16番グリッドからスタートしたビエルゲは、序盤15番手を走行すると、中盤には13番手、終盤で10番手へとポジションを上げて、トップ10フィニッシュを果たしました。
午後には、最終戦最後のレースとなる決勝レース2が行われました。13番グリッドから序盤15番手へとポジションを落としたレクオーナは、依然として身体の痛みと格闘しながらの走行。中盤以降は16番手となり、そのままチェッカーを受けました。
ビエルゲは、オープニングラップで13番手につけると、中盤で12番手へとポジションを上げますが、最終的に13位でチェッカーを受けました。
2023年シーズンの最終順位は、ビエルゲが149点で総合10位、レクオーナは143点で総合13位でした。シーズンを終えたTeam HRCは、11月22~23日の2日間、ヘレスでテストを行います。
Team HRCは、新たなキャリアに挑戦するため、Hondaを離れるチーム・マネージャーのレオン・キャミアにこのレースを最後に別れを告げました。この3年間、献身的な努力と常に明るい態度でチームを支えたキャミアに、チーム全員から感謝の言葉が贈られました。彼の今後の活躍を祈ります。