前日のレース1でギアの電気系のトラブルによって転倒を喫したバウティスタですが、ウエットコンディションとなった両レースで着実にラップを刻み、前日のばん回を果たしました。
日曜日は、終日、小雨が降り続くあいにくの天候となり、10周で行われるSPレースは、路面コンディションが微妙な状況でした。そのため、スタート前のグリッド上は全選手がタイヤの選択に頭を悩ますことになり、レイン、カットスリック、そしてスリックと思い思いのタイヤでスタートすることになりました。バウティスタはレインタイヤでSPレースに挑み、8番グリッドからオープニングラップで6番手に浮上します。しかし、路面はすでに乾き始めており、レインタイヤを選択したバウティスタは、周回するごとに厳しい走りを強いられます。それでも確実にポジションを上げ、終盤はトプラク・ラツカトリィオグル(ヤマハ)とバトルを繰り広げ、7位でチェッカーを受けました。
レース2もまたタイヤの選択に頭を悩ませますが、SPレースよりも路面コンディションがいいため、前後にインターミディエイトを選択し、7番グリッドからオープニングラップ7番手とまずまずのスタートを切りました。そして、中盤まで1分55秒台で連続ラップを重ねて7番手をキープしますが、終盤は1分56秒台から57秒台までタイムを落とし、11位でチェッカーを受けました。初日はノーポイントに終わったバウティスタですが、2日目に8ポイントを獲得。総合13位で開幕戦を終えました。
チームメートのレオン・ハスラムは、SPレースでは7番グリッドからオープニングラップで5番手まで浮上しますが、その後、レインタイヤを選択したために思うようにペースが上がらず、10位でフィニッシュ。レース2は、チームメートのバウティスタとともに前後にインターミディエイトを選択し、10番グリッドからオープニングラップ9番手へ。その後、周回を重ねるごとにポジションを上げますが、7番手までポジションを上げた4周目の2コーナーで転倒を喫し、リタイアに終わりました。ハスラムは土曜日のレース1で8位になっており、開幕戦を総合11位で終えました。
開幕戦スペイン・アラゴン大会は、Team HRCにとって満足のいく結果ではありませんでしたが、連戦となる第2戦ポルトガル大会では今季初の表彰台獲得と、Team HRC復帰後初の優勝に挑みます。