チャビ・ビエルゲ今季ベストの5位、イケル・レクオーナが6位と続く
スーパーバイク世界選手権第3戦ポルトガル大会が、5月20日(金)~5月22日(日)までの3日間、リスボン近郊のエストリル・サーキットで開催されます。エストリルは、スーパーバイク世界選手権(WSB)がスタートした1988年に初めて開催され、その5年後の93年に2回目が行われました。以後長らく開催されませんでしたが、コロナ禍になった2020年に27年ぶりにスーパーバイク世界選手権の舞台として復活し、今年で3年連続、通算5回目の開催となります。
エストリルは、一周4.182km。ロングストレートとバラエティに富んだコーナーの組み合わせで、メリハリのある走りが求められます。
今大会は、開幕前のテストで負傷したろっ骨が順調に回復したチャビ・ビエルゲ(Team HRC)が今季ベストの5位でフィニッシュしました。今月から通常のトレーニングを行えるようになったビエルゲは、エストリルを走るのが初めてですが、ビデオなどでコースの研究をして初日を迎えました。本来の走りに近づいたビエルゲは、初日7番手、2日目のフリー走行も7番手をキープ。スーパーポール(SP)ではタイヤのパフォーマンスをうまく活かせず11番手という結果でしたが、好スタートを決めたビエルゲはオープニングラップ8番手へと浮上しました。
2周目には一つポジションを落とし9番手となったビエルゲですが、3周目にはアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)をかわし8番手へ。7周目にはアレックス・ローズ(カワサキ)をかわし7番手へ。17周目にはスコット・レディング(BMW)を抜いて6番手に浮上するとチームメートのイケル・レクオーナ(Team HRC)の背後に迫りました。それからはチームメート同士のランデブー走行となり、最終ラップの21周目にレクオーナをかわしたビエルゲが今季ベストの5位でフィニッシュしました。
前戦オランダ大会で今季初表彰台の3位を獲得したイケル・レクオーナ(Team HRC)にとっても、エストリルは初めて経験するサーキットです。開幕前には「コースを少しでも早く攻略するために、過去のレースをビデオで見たりして研究をしてきた。いま、我々のレベルはトップ5を戦える状態だと思うし、今大会もトップ5を目標に戦いたい」と意気込みを語りました。そして迎えた初日のフリー走行では9番手。2日目のフリー走行でも9番手をキープし、その後に行われたスーパーポール(SP)では7番手へとポジションを上げました。
そして迎えた決勝では、オープニングラップ7番手から2周目にローズを抜いて6番手へ。その後、レディングをピタリと追撃し、終盤にはレディングを抜いて5番手に浮上します。しかし、最終ラップには、背後に迫っていたチームメートのビエルゲに抜かれて6位でフィニッシュしました。
両選手ともにセカンドグループで戦ったレース1ですが、日曜日には、表彰台獲得を目指し、SPレース(10周)とレース2(21周)に挑みます。