Team HRCが2021年シーズンへ向けてヘレスで初テストを実施
FIMスーパーバイク世界選手権(SBK)へ参戦するTeam HRCは、2021年最初のテストを、1月21日・22日の2日間にわたり、スペイン南部のヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで実施します。
今季のSBKは、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、例年よりも約2カ月遅れの4月23日~25日のヨーロッパ大会(オランダ、アッセン)で開幕する予定となっており、プレシーズンの準備期間も長くなっています。これにより、毎年開幕の舞台となっていたオーストラリア大会はシーズン終盤へと変更されました。
日常が戻ってくるまでには、まだ少し時間がかかりそうですが、こうした中でもTeam HRCは前を向いて準備を進め、CBR1000RR-R FIREBLADE SPの強化と、アルバロ・バウティスタ、レオン・ハスラムの両ライダーを含めた全体的なパフォーマンス向上に努めています。昨季後半は安定してトップ5入りするなど、結果も上向いています。
また、このヘレステストより、2020年までライダーとして活躍したレオン・キャミアが、Team HRCのチームマネージャーに就任します。Honda、Team HRCは、チームを離れることになった前任のハウメ・コロム氏に感謝するととともに、新天地でのご活躍をお祈りしています。
アルバロ・バウティスタ|Team HRC
「今季が楽しみですし、オフシーズンに日本でどのように仕事が進んでいたのかを早く見てみたいです。テストではマシンのセットアップや開発の面で前進できるようにトライしていきます。1月は天候が安定せず、テストに最適なコンディションを見出すのは簡単ではないと思いますが、それでもHRCのエンジニアに有用なフィードバックを届けることは大切です。この冬は、フィジカルトレーニングに重点を置き、今季に向けた準備をしながら、ライダーとしての自分の力を維持できるように取り組みました。新シーズンの開始を待ち望んでいますし、さまざまな環境が“日常”へと戻っていくことを願っています。目標は、昨年築いた基礎の上に、さらなる進化を積み上げることです。私個人としては、この冬に2人目の娘が生まれたのですが、元気に育っていて、シーズンが動き出す前に自宅で会うことができました!」
レオン・ハスラム|Team HRC
「例年ならウインターテスト前には2~3週間しか休みがないので、シーズンオフが長い今年は通常とは異なります。友人などと一緒にオフを過ごせていいのですが、パンデミックにより通常のようにトレーニングすることが難しくなっています。例年はスペインで行われるフィットネスキャンプに参加していましたが、今年は行けませんでした。できればすぐにでもチームと一緒にバルセロナに行って、フラットトラックやモトクロスのトレーニングをしたいです。ヘレステストは頭のモヤモヤをすっきりさせる絶好のチャンスなので、本当に楽しみにしています。ここ数週間は定期的にチームメンバーと連絡を取り合っています。早くチームに合流し、作業を開始して、HondaとHRCの新シーズンの計画を確認したいと思っています」
レオン・キャミア|Team HRC チームマネージャー
「キャリアの中の数年間をHondaライダーとして過ごし、人生の大きな節目でまたHondaと仕事ができることを、とてもうれしく、誇りに思っています。私のことを信頼してもらい感謝しています。SBKのプロジェクトは非常に重要で、新しいCBR1000RR-R FIREBLADE SPは非常にすばらしいマシンです。目標を達成するために努力する準備ができています。ライダーとして努力を欠かしたことはありませんが、チームマネージャーとしても同じように全力で取り組んでいきます。長年SBKでレースをしてきた私は、レースとその大変さをよく理解していますが、現在の状況はそれをさらに困難なものにしています。しかし、アルバロ(バウティスタ)やレオン(ハスラム)のような非常に優秀なライダー、そしてTeam HRCやHRCのエンジニアなどのプロフェッショナルと協力することで、最大限の力を出し、最高の結果を目指して戦うことができると確信しています。ヘレスでは2日間に渡ってテストが行われ、チームと走行を行う最初の機会になります。新しくエキサイティングな挑戦の始まりを本当に楽しみにしています」