前日に行われた決勝レース1で、最終ラップまで3位争いを繰り広げながら転倒リタイアに終わったアルバロ・バウティスタは、その雪辱に闘志を燃やしました。ウエットコンディションで行われたSPレース(10周)は、6番グリッドからオープニングラップに7番手へとポジションを落としましたが、レース中盤にトプラク・ラツカトリィオグル(ヤマハ)をパスして6位に浮上、終盤にはチームメートのレオン・ハスラムが転倒を喫したことで5番手に浮上、そのまま5位でフィニッシュしました。
午後に行われた決勝レース2は、午前中の雨から青空が広がる絶好のコンディションとなり、前日同様、し烈な3位争いのグループに加わりました。終盤には、2日連続でロリス・バズ(ドゥカティ)との一騎打ちとなり、ラスト2周となった18周目にバズを抜いて3番手に浮上しましたが、その後、バズと接触し転倒リタイアに終わりました。2日連続で3位争いに加わり、2日連続で転倒という悔しい結果に終わったバウティスタは、3大会連続表彰台獲得は果たせませんでしたが、CBR1000RR-R FIREBLADE SPのセットアップが確実に進んでいることを感じさせる大会となりました。
チームメートのハスラムも、表彰台獲得にあと一歩に迫りながら、表彰台に立つことはできませんでした。午前中に行われたSPレースでハスラムは、予選3番手から序盤に8番手へとポジションを落としましたが4周目には4番手に浮上。その後、3番手を走るバズに追いつきますが、8周目のターン13で転倒。すぐに再スタートを切りましたが、その後、2度目の転倒を喫してピットへ戻りました。
今季初の表彰台獲得にあと一歩に迫ったハスラムですが、SPレースでリタイアに終わったことで決勝レース2は11番グリッドからのスタートとなり、7周目に9番手に浮上し、マイケル・ルーベン・リナルディとバトルを繰り広げましたが、わずかに届かず8位でフィニッシュしました。レース2は、スタートシグナルの不具合でスタートがやり直しとなり、20周のレースが19周へと短縮されました。
これでスーパーバイク世界選手権は11戦が終了し、バウティスタは174ポイントで総合9位、ハスラムは123ポイントで総合12位。次戦アルゼンチン大会は、10月15~17日にサン・ファン・ビリカム・サーキットで開催されます。