ビエルゲは、16番グリッドからスタートしたSPレース、そのSPレースの結果8番グリッドから挑んだレース2ともにすばらしい走りを見せました。レクオーナは、バトルを繰り広げていたライダーに追突されて激しく転倒、レース2はメディカルチェックで出場許可が下りず、欠場となりました。
前日に続き、この日も青空が広がる中、午前11時にSPレースのスタートが切られました。Team HRCの両選手はともに好スタートを切りました。オープニングラップを終えて、レクオーナは7番手、厳しいグリッドのビエルゲもすばらしい追い上げを見せて10番手へとポジションを上げました。
その後もビエルゲは着実にポジションを上げ、先行するチームメートのレクオーナ、アンドレア・ロカテリ(ヤマハ)、ダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)らと7位争いのグループを形成します。そして迎えた7周目の8コーナーで、ペトルッチが先行していたレクオーナーに接触しともに転倒。このアクシデントでレースは7周を終えた時点で赤旗中断となり、7位争いのグループに加わっていたビエルゲは、8位でレースを終了しました。この結果、ビエルゲは、レース2を8番グリッドから戦うことになりました。
一方、接触し転倒したレクオーナは、サーキットのメディカルセンターに運ばれ診察を受けた結果、左股関節を負傷、左足首を挫傷し、レース2の出場は不可能と診断されました。
レース2は、午後2時に21周でスタートが切られました。SPレースの結果、8番グリッドからスタートしたビエルゲは、オープニングラップで7番手にポジションを上げ、7周目にはアレックス・ローズ(カワサキ)の転倒で6番手へ、さらにレース後半に入った16週目にミケーレ・リナルディ(ドゥカティ)の転倒で5番手に浮上。その後は、ジョナサン・レイ(カワサキ)を追走して5位でチェッカーを受けました。
第5戦を終えて、ビエルゲは87ポイントで総合8位をキープ、レクオーナは、64ポイントでランキング11位と一つポジションを落としました。Team HRCは、6月30日から7月2日にかけて、イギリスのドニントンパーク・サーキットでテストを実施します。