昨年は新型コロナウイルスの影響により開催が中止となり、これが2年ぶりの大会となります。ドニントンパークは1988年に始まったスーパーバイク世界選手権(SBK)の第1回大会が開催されたサーキットでもあり、今年で28回目の開催を迎えます。SBKが最も盛んな国の一つであるイギリスでは、ブランズハッチやシルバーストーンでも大会が開催されてきましたが、その中でもドニントンパークが最も長い歴史を誇っています。
フリー走行が行われた2日(金)はドライコンディションで行われましたが、スーパーポール(SP)と決勝レース1はウエットコンディションとなりました。予選はフルウエット、決勝はウエットからドライになる難しい路面コンディションとなり、グリッドに並んだ選手たちはスリックタイヤでスタートしました。
ホーム大会に闘志を燃やすレオン・ハスラム(Team HRC)は「2年ぶりのホーム大会なので楽しみ」と気合満点。初日のフリー走行では8番手。この日のFP3では、ウエットコンディションのため総合順位に変更はありませんが、3番手タイムをマーク。そして迎えたSPではセッション中盤までトップに浮上する力強い走りをみせましたが、転倒を喫し7番手へと後退しました。
それでも7番グリッドは、開幕戦のスペイン・アラゴンに続く今季ベストグリッドタイ。ウエットからドライへと変化していく決勝レース1では、アレックス・ローズ(カワサキ)、トム・サイクス(BMW)、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)らと3位争いのグループを形成し、今季ベストの6位でフィニッシュしました。
チームメートのアルバロ・バウティスタは、「ドニントンは2年ぶり。ここでCBRに乗るのは初めてなので、すごく楽しみ」と気合を入れましたが、初日のフリー走行ではセットアップに苦戦して15番手。FP3では総合15位は変わらずもウエットコンディションで9番手へとややポジションを上げます。しかし予選では再び16番手へダウン。厳しいグリッドからのスタートとなりましたが、オープニングラップ15番手から追い上げて、8位でフィニッシュしました。