ビエルゲが3レースともにポイントを獲得するのは開幕戦アラゴン大会に続き、今季2回目。初日はコンディションの変化でタイヤのパフォーマンスをうまく発揮できず12位と苦戦しましたが、この日はしっかりと結果につなげました。
午前中に行われたSPレースでは、9番グリッドから決勝に挑み、オープニングラップ8番手から2周目に7番手へ、4周目に6番手へと浮上しました。それからは5番手を走行するマイケル・ルーベン・リナルディ(ドゥカティ)を追う形で、フィリップ・エッテル(ドゥカティ)、スコット・レディング(BMW)らと6位争いを繰り広げ7位でフィニッシュしました。
午後のレース2は、SPレースの結果から7番グリッドでスタート。前半はジョナサン・レイ(カワサキ)、トプラク・ラツカトリィオグル(ヤマハ)を追う形で6番手を走行。後半は単独走行となり6位でフィニッシュしました。
チームメートで今季初PPを獲得したイケル・レクオーナ(Team HRC)は、前日のレース1では6位。この日のSPレースではトップグリッドから決勝に挑みましたが、オープニングラップで転倒してリタイアに終わりました。
レース2は、SPレースの結果から10番グリッドからスタートすることになり、オープニングラップに9番手へ。2周目に8番手。4周目にチームメートのビエルゲを視野に7番手に浮上しました。それからはビエルゲを追走する形で7番手をキープしましたが、後半はフィリップ・エッテル(ドゥカティ)にかわされ、8位でゴールしました。
今大会は、両選手ともに走り慣れたサーキットで初日から快調でした。予選ではレクオーナが初PPを獲得して、CBR1000RR-Rのパフォーマンスを遺憾なく発揮しましたが、3レースを通し、タイヤのパフォーマンスをうまく発揮できず苦戦のレースとなりました。しかし、次戦以降の課題がはっきりしているだけに、CBR1000RR-Rの持っているスピードを活かせるように取り組むこととなります。
8戦を終えてレクオーナは158点を獲得して総合8位、今大会3レースともにポイントを獲得したビエルゲは99点で総合10位。次戦はポルトガル大会。両選手ともに表彰台獲得を目標に全力を尽くします。