終日不安定な天候となり、朝のウォームアップはドライコンディションで行われましたが、SPレースはスタート前に雨が降りウエットコンディションとなりました。今大会の予選で7番手、ウォームアップでも7番手だったハスラムは、徐々に乾いていく路面を見て前後インターミディエイトタイヤを選択して決勝に挑みました。
タイヤの選択もよく、好スタートを切ったハスラムは、オープニングラップで5番手につけると2周目には4番手に浮上。その後も好ペースをキープし、トム・サイクス、マイケル・ファン・デル・マークのBMW勢、ギャレット・ゲルロフ(ヤマハ)と3位争いの集団を形成し4位でフィニッシュしました。前日のレース1で6位になり、勢いに乗ったハスラムは早くも今季ベストリザルトを更新しました。
続くレース2はドライコンディションで行われました。SPレースで4位のハスラムは今季ベストの4番グリッドから決勝に挑み、序盤は4番手をキープする好調なスタートを切ります。その後、リズムを維持することが難しくなり9位へとポジションを落としましたが、CBR1000RR-R FIREBLADE SPでの初表彰台獲得まであと一歩と迫ったハスラムの次戦に期待が膨らみました。
チームメートのアルバロ・バウティスタ(Team HRC)は、今大会でセッティングに苦戦していましたが、レース1では9位まで浮上してセッティングを進めました。そして迎えたSPレースでは、不安定な天候の中で前後ウエットタイヤを選択しましたが、これが裏目に出て15位。そして、ドライコンディションになったレース2は16番グリッドからオープニングラップで12番手につけるとそのポジションをキープ。終盤にややペースを上げて、2つポジションアップし10位でフィニッシュしました。
ここまで4戦を終えてバウティスタは57ポイントでランキング10位、ハスラムは41ポイントで13位です。次戦オランダ大会は7月23日から25日までオランダのアッセンで開催されます。