Race 2
WorldSBK 2023
Round 7

レクオーナがレース2でペースを取り戻しトップ10でフィニッシュ。ビエルゲはポイントを獲得

it Autodromo Internazionale Enzo e Dino Ferrari di Imola

スーパーバイク世界選手権第7戦は、Team HRCとチャビ・ビエルゲ、イケル・レクオーナの両選手にとって厳しい週末になりました。そして多くの課題を残す大会となりましたが、その一方で、随所で手応えある走りを見せました。

レクオーナがレース2でペースを取り戻しトップ10でフィニッシュ。ビエルゲはポイントを獲得

ビエルゲは前日のレース1で、タイヤの空気圧に問題が発生し、最後尾からのスタートとなりましたが、13台を抜いて12位までポジションを上げることに成功しました。レクオーナは、この日行われたレース2でペースを取り戻し、17番グリッドから10位でチェッカーを受けました。もちろん、チームと両選手にとって目指していた結果ではありませんが、全力で挑んだ姿勢は、チームとライダーのファイティング・スピリットを証明するものでした。

先に行われた10周のスーパーポール(SP)レースで、ビエルゲは13番グリッドからオープニングラップに10番手につけると、リズムある走りを続けポジションをキープしました。しかし、6周目にコースアウトを喫し、大きくポジションを落とします。それからビエルゲは必死の追い上げを見せますが、思うようにペースが上がらず19位でゴールしました。

また17番グリッドからスタートしたレクオーナは、第1コーナーで一つポジションを上げて16番手で通過。その後、ポジションを上げながらフィリップ・エッテル(ドゥカティ)、ドミニク・エガーター(ヤマハ)と12位争いのグループを形成し、最終ラップにエガーターを抜いて13位でゴールしました。

午後2時にスタートが切られたレース2は、猛暑のためライダーの体調などを考慮。19周のレースを15周に短縮して行われました。前日のレース1は35℃、路面温度58℃でしたが、この日は、気温が37℃まで上昇し、路面温度は59℃を記録しました。その厳しい条件の中で、13番グリッドのビエルゲはオープニングラップに11番手に浮上します。それからもビエルゲは1分48秒台のタイムをベストに1分49秒台で走行し11番手をキープしますが、13周目に12番手に後退。最終ラップにはほかのライダーと接触し、14番手へとポジションを落としてチェッカーを受けました。

一方、17番グリッドのレクオーナは、オープニングラップこそ大混戦の中で17番手でしたが、2周目以降は1分48秒台から49秒台で周回を重ね、混戦の最中14番手まで浮上します。そして、12周目には、エガーター(ヤマハ)、レミー・ガードナー(ヤマハ)、そしてチームメートのビエルゲをかわし、10番手に浮上してチェッカーを受けました。

2023年シーズンはこれで7戦を消化し、残り5戦となりました。7戦を終えて、ビエルゲは98ポイント獲得して総合10位、レクオーナは72ポイントで総合13位につけています。Team HRCは、7月28日から30日に、モスト・サーキットで開催される次戦チェコ大会に向けて準備を進めます。


HRC公式Instagramで最新情報をチェック!
https://www.instagram.com/hondaracingcorporation/


Iker Lecuona
Iker Lecuona 7
Team HRC
今大会はウイークを通じて苦戦しましたが、レースをこなすごとに状況を好転させることができました。終わり方としてはよかったと思います。全力を尽くしてくれたチームに心から感謝しています。彼らは僕を信頼してくれました。僕もマシンのセットアップで一歩前進できると信じていました。SPレースでは、周回を重ねるごとにフィーリングがよくなり、ペースも速くなったので、いくつか順位を上げられると思いました。レース2は、オープニングラップで前のライダーをなかなか抜くことができず、厳しい走りを強いられましたが、10位争いのグループに近づくことができてからは、一気にパスすることができました。最終ラップにレミー(ガードナー)がアタックしてきましたが、いい走りができていたのでポジションを守ることができました。今日も後方からのスタートだったので、これ以上のことは不可能でしたが、トップ10でゴールできてうれしいです。7週連続となったレースとテストを終えて、ようやく1週間の休息が取れます。この数日間は、ちょっとだけ休みたいです 

Xavi Vierge
Xavi Vierge 97
Team HRC
今日も僕らにとってはチャレンジングな一日となりました。SPレースでは好スタートを切って、9位以内を狙いましたが、周回を重ねるごとにグリップを失いました。6周目にはレミー(ガードナー)との接触を避けるためにオーバーランを喫し、多くのポジションとあらゆる可能性を失いました。レース2もスタートが決まり、(ダニーロ)ペトルッチに続きましたが、またしてもスピンが多くなり、苦しい走りを強いられました。それでも、フロントのフィーリングがよかったので、なんとかポジションをキープしようとがんばりました。しかし、昨日と同じように、フロントタイヤの消耗で10位を守ることができなくなりました。最終ラップにはエガーターと接触し、さらに2つポジションを落としました。レース2は、前半は何とかなったのですが、後半が遅すぎました。特に第2セクターでいい走りができませんでした。これからチームと一緒に問題を分析し、次戦に向けてベストを尽くす準備を進めたいです 

Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image Gallery image


レポート公開日
戻る