ナバラ・サーキットは、2010年に開設され、これまでは主に4輪のレースが開催されてきました。この数年は、FIM・CEVレプソル国際選手権など2輪のレースも開催されるようになりました。スーパーバイク世界選手権は今年初開催となりますが、スペインではスーパーバイク世界選手権が開催される7番目のサーキットとになりました。
ナバラ・サーキットは、スペインの北部ナバラ地方のロス・アルコスという町の近くにあります。全長3.933kmとシーズンを通してもっとも距離の短いサーキットで、タイトなコーナーが連続するテクニカルコース。この時期は連日30℃を超える暑さとなり、タイヤにもライダーにも厳しいレースになります。
前戦チェコ大会が行われたモスト・サーキットも今シーズン初めてスーパーバイク世界選手権のカレンダーに加わりました。モスト・サーキットは、Team HRCのアルバロ・バウティスタとレオン・ハスラムにとっては初めて経験するサーキットでしたが、ナバラでは事前テストを行い、今大会の準備を進めてきました。
初日のFP1では、バウティスタがトップから0.902秒差の7番手。ホーム大会となるために気合の入った走りをみせましたが、土曜日のFP3ではタイムを更新するも大接戦の中で13番手にダウン。予選では今大会の自己ベストをマークしますが、トップから1.290秒差の12番手と思うようにポジションを上げることができませんでした。
そして迎えた決勝では、オープニングラップ13番手と大混戦の中でポジションを落とし、その後、11番手までポジションを上げますが、7周目の12コーナーで転倒。再スタートを切れずにリタイアとなりました。
チームメートのハスラムは初日15番手。2日目のFP3では11番手までポジションを上げます。予選ではバウティスタ同様にフリー走行のベストタイムを更新しますが、大接戦の中で17番手に後退しました。厳しいグリッドからの決勝となりましたが、オープニングラップ15番手につけると、10位争いの集団に加わり、最終的に13位でチェッカーを受けました。
今大会は両選手ともにCBR1000RR-R FIREBLADE SPのセットアップを着実に進めました。しかし、フリー走行、スーパーポール(予選)が行われた午前中より気温が上がったことも影響し、両選手ともに力を存分に発揮することができませんでした。