Race 1
WorldSBK 2021
Round 5

ハスラム8位でポイント獲得。バウティスタは転倒リタイア

nl TT Circuit Assen

スーパーバイク世界選手権(WSBK)第5戦オランダ大会が、7月23日(金)~25日(日)までの3日間、オランダのTTサーキット・アッセンで開催され、24日はスーパーポール(予選)と決勝レース1が行われました。

ハスラム8位でポイント獲得。バウティスタは転倒リタイア

オランダ大会は、1992年にスタートして今年で29回目。オーストラリア大会の舞台となるフィリップアイランドの30回に続く開催数を誇ります。コロナ禍の中で昨年は大会が中止となりました。今年はシーズン開幕戦の舞台となる予定でしたが、今年もコロナ禍の中で大幅に日程が変更となり、第5戦へと延期されました。

アッセンは、ロードレース世界選手権(MotoGP)の舞台にもなっており、長い歴史を誇ります。アッセンのコースレイアウトは、グランプリが開催された当初は、公道を使用する16.536kmのロングコースでしたが、その後はマシンやタイヤの進化に合わせ、何度もコースが改修されました。2006年には、コースの大幅な改修が実施され、長らく使用されてきた5.997kmのコースは4.555kmに短縮。コーナーの数も23から18へと少なくなりましたが、スタートからゴールまで熱戦が繰り広げられる大会として、毎年、大きな注目を集めています。

2年ぶりの開催となったオランダ大会に向けて、前戦イギリス大会(ドニントンパーク)のSPレースで今季ベストの4位でフィニッシュしているレオン・ハスラム(Team HRC)は、「アッセンではこれまですばらしい成績を残してきました。フィリップアイランドに似ているところもあり大好きなサーキット。2009年にはホンダでW表彰台を獲得しているし、ドニントンより良い結果を残したい」と気合を入れていましたが、結果はフロントのフィーリングに苦しんで8位でした。

大接戦となったフリー走行では総合11位。スーパーポール(予選)では9番手までポジションを上げ、連続ラップでは1分34秒台で好ラップを刻み、決勝に期待を膨らませました。そしてオープニングラップ8番手から前半は7番手へとポジションを上げましたが、後半はフロントのグリップに苦戦して9番手まで後退しました。その後、ラスト2周で転倒者が出たことでレースは赤旗中断。19周でレースは成立し、最終リザルトは8位という結果でした。

チームメートのアルバロ・バウティスタ(Team HRC)は、フリー走行では「車体と電気系のセットアップが進んだ」と、大接戦の中で総合7番手。スーパーポール(予選)ではタイヤのパフォーマンスを十分に引き出せず10番手へとポジションを落としましたが、決勝の追い上げに気合を入れました。しかし、2周目の7コーナーで転倒を喫し、リタイアとなりました。

日曜日のSPレースと決勝レース2では、両選手ともにばん回に挑みます。


Leon Haslam
Leon Haslam 91
Team HRC
正直少しフラストレーションがたまるレースでした。プラクティスではいいペースがあり、ユーズドタイヤで1分34秒台で走行することができました。しかし、決勝では0.8秒ほど遅れ、さらにフロントのフィーリングがあまりよくなくて何度も転倒しそうになりました。そのため8位がやっとでした。それでも完走することができました。明日はもっといい結果を残せるようにベストを尽くします

Álvaro Bautista
Álvaro Bautista 19
Team HRC
スーパーポールでは予選タイヤでいいフィーリングがなく、昨日のレースタイヤよりもタイムを出すことができませんでした。レースではいいスタートを切ることができて、トップグループに加わることができました。いつも序盤に苦戦するので、リスクを負ってトップグループにいられるように努力しましたが、フロントが流れて転倒してしまいました。自信があっただけに残念です。フィーリングを改善して、限界点を理解しなければなりません。一生懸命がんばっているチームと、このプロジェクトに努力しているHRCに申し訳ない気持ちです。もっと速く走れるフィーリングが得られたら、トライしたいです。今日は残念な結果でしたが、明日は2回のチャンスがあるので、ポジティブな気持ちをキープして、いい結果を残せるようにがんばります

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