ハスラム8位でポイント獲得。バウティスタは転倒リタイア
スーパーバイク世界選手権(WSBK)第5戦オランダ大会が、7月23日(金)~25日(日)までの3日間、オランダのTTサーキット・アッセンで開催され、24日はスーパーポール(予選)と決勝レース1が行われました。
オランダ大会は、1992年にスタートして今年で29回目。オーストラリア大会の舞台となるフィリップアイランドの30回に続く開催数を誇ります。コロナ禍の中で昨年は大会が中止となりました。今年はシーズン開幕戦の舞台となる予定でしたが、今年もコロナ禍の中で大幅に日程が変更となり、第5戦へと延期されました。
アッセンは、ロードレース世界選手権(MotoGP)の舞台にもなっており、長い歴史を誇ります。アッセンのコースレイアウトは、グランプリが開催された当初は、公道を使用する16.536kmのロングコースでしたが、その後はマシンやタイヤの進化に合わせ、何度もコースが改修されました。2006年には、コースの大幅な改修が実施され、長らく使用されてきた5.997kmのコースは4.555kmに短縮。コーナーの数も23から18へと少なくなりましたが、スタートからゴールまで熱戦が繰り広げられる大会として、毎年、大きな注目を集めています。
2年ぶりの開催となったオランダ大会に向けて、前戦イギリス大会(ドニントンパーク)のSPレースで今季ベストの4位でフィニッシュしているレオン・ハスラム(Team HRC)は、「アッセンではこれまですばらしい成績を残してきました。フィリップアイランドに似ているところもあり大好きなサーキット。2009年にはホンダでW表彰台を獲得しているし、ドニントンより良い結果を残したい」と気合を入れていましたが、結果はフロントのフィーリングに苦しんで8位でした。
大接戦となったフリー走行では総合11位。スーパーポール(予選)では9番手までポジションを上げ、連続ラップでは1分34秒台で好ラップを刻み、決勝に期待を膨らませました。そしてオープニングラップ8番手から前半は7番手へとポジションを上げましたが、後半はフロントのグリップに苦戦して9番手まで後退しました。その後、ラスト2周で転倒者が出たことでレースは赤旗中断。19周でレースは成立し、最終リザルトは8位という結果でした。
チームメートのアルバロ・バウティスタ(Team HRC)は、フリー走行では「車体と電気系のセットアップが進んだ」と、大接戦の中で総合7番手。スーパーポール(予選)ではタイヤのパフォーマンスを十分に引き出せず10番手へとポジションを落としましたが、決勝の追い上げに気合を入れました。しかし、2周目の7コーナーで転倒を喫し、リタイアとなりました。
日曜日のSPレースと決勝レース2では、両選手ともにばん回に挑みます。